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秀英予備校

定評のある「秀英の授業」を武器に、小中学生に最適なラーニングマネジメントシステムや業界初の携帯型ゲーム機PSP®を使った在宅学習など、映像活用の可能性を追求。


秀英予備校はインターネットによる授業映像配信の先駆け的存在。同校における授業映像活用の歴史は古く、当初はビデオテープに模範授業を収録し、講師の質の高均一化と向上に活用してきた。これがShuei Video Library(SVL)である。教科書別、学年別、レベル別に整備された授業映像が約2,700本も整備され、定評のある『秀英の授業』を支えてきた。2004年11月にSVLをインターネットで閲覧できるWeb-SVLが稼働し、2005年3月には欠席した授業の履修用として塾生にも運用が拡大された。さらに2007年には、大学受験向け有料サービス「秀英ブロードバンドスクール」がスタートし、2008年4月に小中学生にも拡大。そして10月には、業界で初めて授業映像をPSP®(プレイステーション・ポータブル)で視聴できる在宅学習サービスを開始した。スピード感あふれる事業展開で新しい学習スタイルを提案し続ける秀英予備校の現状と今後について、映像関連システムを統括する開発室の宮崎室長にお話を伺った。


従来にない小中学生に最適なラーニング・マネジメント・システム を目指して進化した秀英ブロードバンドスクール

秀英ブロードバンドスクール(秀英BBS®)は、定評のある秀英予備校の授業がDVD並みの高画質で自宅に届けられるオンライン学習システム。2008年4月に開始された小中学生向けのサービスでは、2,700本にのぼる授業映像がいつでも閲覧できる上、ライブ受講生に対して復習動画のメール配信や「競いの場」の提供、保護者への通知メールサービスを提供。自宅学習のペースメイキングやモチベーションアップ、メンタリング面のサポートが求められる小中学生向けならではの、独自のラーニング・マネジメント・システム(LMS)へと進化している。

新規事業本部 小中BBS課 開発室 室長 宮崎 貴久 氏
新規事業本部 小中BBS課
開発室 室長
宮崎 貴久 氏

宮崎氏:
復習動画配信サービスでは、毎週2回、生徒のPCに今週見るべき動画のURLがメールで届けられます。この復習動画は、その週に受講した単元を凝縮した15分間の映像で、このサービスのために新たに撮影されました。さらに、『今日のテストはどうだった?』というようなコメントを付けたり、授業中に問題を出して答えは復習動画で見せるといった複合的な使い方もされています。このような工夫により、非常に高い視聴率が取れており、自宅学習のペースメーカーとしての役割も果たしています。

復習動画は、全国約230の校舎で、各先生が進度にあわせて選定し、配信作業を行っている。操作はいたって簡単で、過去の配信履歴も閲覧可能になっている。そして、秀英BBS®が提供する2つめのサービスが「競いの場」だ。

宮崎氏:
同じクラスの他の生徒がどのくらい復習動画を視聴しているのかを、ポータルサイトひろば「秀英」上でグラフで表示しています。Eラーニングではモチベーションを維持することが難しいのですが、他の生徒の学習状況を可視化することで、生徒のモチベーションアップを図っています。3つめのサービスが、保護者へのメール通知です。復習動画を見た生徒の保護者には、次の週に『動画を見てますよ』というメールが携帯宛てに送信されます。このメールが届いたら、保護者の方には『よくがんばってるね』とぜひお子さんを褒めてもらいたいのです。やはり生徒にとって親御さんから褒められるのが一番うれしいですから。このように、自宅学習のペースメーカーとなり、さらにモチベーションやメンタリングまで配慮することで、小中学生に適した独自のLMSが構築できたことと思います。


秀英BBS®視聴風景

2008年4月の小中学生向けサービス開始以来、秀英BBS®は短期間で会員数を増加。中学生向けにPCを使った有料会員制Eラーニングサービスとしては日本最大規模*(2008.9.27現在 会員数6,586名)にまで成長している。Eラーニングはライブ授業に比べて経費がかからず、参入障壁は低い。しかし、視聴率が上がらず退会者が膨れ上がってしまう場合も少なくないという。その分かれ目は、やはり授業コンテンツの質である。 *秀英予備校調べ

宮崎氏:
当社の場合は事業を始める前にSVLから受け継がれている2,700本のコンテンツが、全教科書別、全学年別、しかもレベル別に整備されていたところが、圧倒的なアドバンテージでした。さらに、映像で見た場合でもわかりやすい授業をするノウハウが教師に蓄積されており、撮影や編集、エンコーディング等のノウハウも蓄積されています。授業映像のクオリティの高さも、生徒や保護者の方に支持されている要因かと思います。


秀英ひろば(塾生のコミュニティ機能と秀英BBS®の総合サイト)

業界におけるインターネット動画配信の先駆者として、新たな学習環境を提供し続ける秀英予備校。そこには、家庭学習の重要性を見据える経営者の判断があった。

宮崎氏:
やはり、家庭学習を身につけている生徒は自然に成績が良いはずなんです。しかし今の小中高生には、勉強以外の誘惑がたくさんあります。ですので、秀英予備校としては、週2回のライブ授業だけではなく、週に4回も5回も、生徒の学習に対して責任を持ちたい。インターネットによる動画配信やLMSは、そのためのツールなのです。
宮崎氏:
昨年スタートした大学受験向けの講座も、このところ新規会員が大きく伸びています。また、正社員によるメンター、チューターを整備していることもあり、退会者はごくわずかにとどまっています。今後は、会員数の一桁アップを目指していきたいと考えています。

PCを使ったEラーニング講座の会員が大きく増える一方で、PCやインターネット環境を持たない生徒が存在することも事実。特に小中学生では、個人PCを所有しているのは一部に過ぎない。このような生徒たちに学習機会を提供するために生み出されたのが、携帯型ゲーム機 PSP®を活用した在宅学習だ。


プレイステーション・ポータブルで授業映像が見れる、業界初の携帯型ゲーム機PSP®を活用した在宅学習サービスを開始


PSP®で非常にクリアな授業映像が再生される

宮崎氏:
PCの代替機として画面が大きくて一番手軽で普及しているもの、ということで携帯ゲーム機に着目しました。PCに比べて安価に教材を揃えられ、有害なサイトを見る心配もありませんので、保護者の方も安心してお子様に与えていただけます。今後はPSP®の販売も手がけ、より多くの生徒に浸透を図っていく予定です。それによって、小学校1年生から高校卒業までずっとPSP®を持っていて、いつでもどこでも「秀英の授業」が見れるという、新しい学習スタイルを提供していきたいと思います。

PSP®を活用した在宅学習は、通常授業動画や復習動画などを書き込んだPSP®用メモリースティックデュオを配布し、PSP®を使って視聴しながら学習する全く新しい学習スタイルを提供。PSP®用に最適化された非常にクリアな授業映像が50〜60本収められたパッケージが毎月会員の手元に届く。配布されるデータには、秀英予備校が開発した著作権管理機能(特許出願準備中)が組み込まれている。

宮崎氏:
もともとの発想として、授業映像を「モノ」として渡したいというのがありました。ダウンロードという物体のないデータとは違う存在感と差し込むだけで見れる簡便さは、やはり大きいと思います。さらに、映像を持ち運ぶことができますので、例えば入学試験の直前に塾の先生の励ましの動画を見てもらうなど、授業以外にも生徒の気持ちを楽にしてあげたりモチベーションを高めてあげられるような、新しい映像活用方法も提案していきたいと思います。

ダイキン工業はフレキシブルさとレスポンスの良さで一番の存在

秀英予備校とダイキン工業のつきあいは、2004年のLivodex導入に始まる。それ以来、Web-SVL、秀英ひろば、秀英BBS®と、動画配信を軸にしたコラボレーションが続いている。

宮崎氏:
ダイキン工業には、当社のスピードに追随しフレキシブルにレスポンス良く対応した上で、納期にあわせて予想以上のものを低価格で提供いただいています。これまで色々経験してきましたが、中々ここまでしていただけるインテグレータは無いですね。要件定義は打ち合わせをもとに素晴らしい資料を作成され、作業の進め方やシステムのテストも申し分ありませんでした。今後もダイキン工業と組んで、小中学生にマッチする独自のLMSを追求していきたいと思います。

今後の展望

宮崎氏:
秀英BBS®は、まだプラスαのサービスなわけですが、今後はライブ授業との連携を強化していく予定です。さらに、秀英PAS(個別指導)との連携も模索してまいります。これらのシナジー効果により、一層の差別化を図ると共に、新たな市場を開拓していきたいと考えています。また、Webを含めて秀英予備校のブランド戦略を再構築するとともに、業界初のサービスを次々と打ち出すことで更なるイメージの向上を図っていきたいと思います。そのために最も重要なのはスピードです。ダイキン工業のスピーディな対応に、今後も期待しています。


取材年月日 2008年10月2日
*PSP「プレイステーション・ポータブル」は 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントの商品です。
  "プレイステーション"および"PSP"は同社の登録商標です。
*「秀英BBS」は株式会社秀英予備校の登録商標です。
* 記載されている製品名、会社名は各社の商標もしくは登録商標です。

秀英予備校

静岡県、愛知県、岐阜県、三重県、山梨県、神奈川県、北海道、宮城県に約230校舎を展開している小中高一貫の進学予備校である。その授業には定評があり、塾生数は35,000名を超えている。正社員による専任教師中心の体制をとっており、一人ひとりの第1志望校合格にこだわった指導に力を入れている。

本社
静岡県静岡市葵区鷹匠2丁目7-1
資本金
20億8,940万円(平成20年6月27日現在)
WEBサイト
http://www.shuei-yobiko.co.jp/