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映像コンテンツ配信

ユーザー事例

株式会社Z会

映像授業配信を入り口に、通信添削、書籍、教室の3事業を融合した新しいサービスの提供をめざす

「技術的にもかなり細かく自分達でやられているな、と思わせる仕事ぶり。 ダイキンのトータルソリューションには、結果はもちろん、過程も含めて満足」


2007年9月、通信教育による大学受験指導に定評のあるZ会が、映像授業をインターネット経由でいつでもどこでも閲覧できる「センター対策Web講座」を開講した。Z会は、従来独立して運営していた、通信添削、書籍、教室の3事業を2006年2月に統合。その成果として生まれたWebストリーミング講座では、事業部門間の連携により、Z会のノウハウが融合したコンテンツを実現している。


導入の経緯

「文字で」から「映像で」へ、「自宅で」から「塾で」へ、勉強スタイルが変化。
映像授業には新しい可能性と市場がある

商品企画本部 高校事業部 事業開発課 課長 山田 学歩 氏
商品企画本部
高校事業部 事業開発課
課長
山田 学歩 氏

山田氏:
2006年春、新規事業を探索するために、全国をまわって市場調査を行いました。そこで、地方の塾で映像授業の活用が進んでいることが見えてきました。大学受験指導では科目・教科が細分化するため、自校でレベルの高い講師を揃えるのは容易ではありません。そのため、大手予備校などが作成している映像授業を採用しているのです。その結果、授業をDVDやPCの映像で見るという事が普通に行われるようになっています。一方、生徒の勉強スタイルも変化しています。小学校1年生から塾に行く生徒がめずらしくなくなり、自宅で勉強する時間が減少しています。また、塾での対面授業や映像授業に慣れていることから、文字は苦手だが映像や音声なら早く理解できるという生徒が増えているのです。

一方で、映像授業は対面授業(教室)の代替物ではないと山田氏は強調する

山田氏:
対面授業は時間割が決められていて平日は17時からと19時から2講座しか受けることができません。ところが映像の場合は何時からでも始められ、途中で止めたり、わかっている箇所は飛ばしたり、1.5倍速で早回しして、わからないところだけもう一度再生するというように自分のペースで非常に効率良く学習できます。こういうことは対面授業ではできません。ですから、映像による授業は対面授業の代替物ではなく、全く違う市場が見込めるのです。

勉強スタイルの変化に対応し、映像授業配信で全国の市場を開拓する。競争力の源泉は、東大・京大受験対策での高い実績と添削指導ノウハウを生かした授業コンテンツだ。新規事業の構想を得た山田氏は、システムの選定に着手。2006年11月に事業企画がスタートし、2007年1月には事業化が決定。2007年8月にシステムが稼働した。

ダイキンのソリューションご提供内容

  • 撮影から配信までのワークフロー提案
  • 撮影、編集機器等の選定、システム構築
  • 配信システム、視聴者管理システムの提供
  • 配信コンテンツのチェックと管理

一貫して細部まで行き届いた技術力。
結果だけでなく、過程も含めてダイキンのソリューションに満足

山田氏:
回線使用料の負担が軽いASPに的を絞り、システムの検討を実施。ダイキンのソリューションについては、ヒアリングにお伺いした某予備校の映像配信システムに採用されていることから知りました。2006年夏に撮影からエンコード、配信までの一連の作業をパイロット実施してもらい、自社でもスムーズに運用できることがわかりました。

システム選定に際して、ダイキン工業は、撮影に関するコンサルテーションやエンコードのテストを実施。撮影方法や画質レベルの検討を行った後に、ASPによる3ヶ月間の配信を実施した。

山田氏:
ダイキン工業は、技術的にもかなり細かく自分達でやられているな、と思わせる仕事の仕方をされ、撮影だけ、システムだけ、という会社が多い中で、トータルなソリューションをわかりやすく提案いただきました。システム構築においても工程間の連携やホスティング部分の切替なども対応いただき、できあがった結果はもちろん、過程も含めて満足のいくソリューションを提供していただいていると思っています。

映像授業配信サービスの準備を進めるZ会は、大阪校内にスタジオを新設。その際に、ダイキン工業は、撮影設備の機材選定やテストから導入後の撮影アドバイス、エンコード作業の効率化提案までを行った。さらに、ASP配信においても、ユーザーデータベースとの連携や、月毎の同時配信数を柔軟に変更する等、ユーザーにとって使いやすいサービスの提供を実現している。

運用状況

撮影から編集、エンコードまで、まず自分たちでやってみる。
そこでスキルが身につき優位性が生まれる。

山田氏:
当社は通信添削、書籍、対面授業(教室)の3事業を持っており、さらに、東大、京大受験で高い実績を出していることが、他社にない強みです。Web講座でも、この特長を活かし、書籍部門が作成したテキストに沿って対面授業部門の講師が授業をし、撮影した映像授業を通信添削部門がチェックするというように、3つの事業部門が一体となることで実現しています。

Z会では、映像授業コンテンツの制作を、一貫して自社で実施。講師の調達から撮影場所の確保、撮影、編集、エンコード、そして最終アップするまでの一通りの作業を社内で行っている。2007年9月の開講に向けて、本格的に撮影を開始したのが6月。16講座158コマの大部分が4ヶ月間で制作された。

山田氏:
まず全てを自分たちで行うことで、授業コンテンツを作成する上でのポイントや、どこを自社でやらなければならないか、どの部分は外注しても良いかということをつかむことができました。今後は外注も視野に入れつつ、重要なところは自社で行うことで、他社にはないアイディアや工夫を実現していきます。そして、このような能力を持った人材を社内に育成し、当社の優位性を強化していきたいと思います。
山田氏:
この講座はセンター試験対策ですので、今年の1月に実施されたセンター試験の傾向を踏まえて、その対策として、さらに1コマづつ計16コマの撮影を行います。さらに、書籍の改訂に合せて映像授業の内容も改訂。それ以外でも随時改良を重ねていますので、常にメンテナンスを行っているような状況です。このように継続的に改善を行うことで、お客様に満足いただけるコンテンツを提供してまいります。

今後の展望

通信添削、書籍、対面授業(教室)の3事業を融合した、Z会ならではの映像授業を目指す

山田氏:
今回はセンター試験対策の講座をリリースしましたが、今後はZ会のコアと考えられる教材を映像化していく予定です。まずは、早い段階で東大・京大対策の講座を用意したいと考えています。Z会らしさを出せる講座になると思います。塾・予備校を含め、生徒さんの反応が今から楽しみです。今後は通年の講座に着手し、数年後にはラインナップを揃えるつもりです。Z会への期待は大きいですから、スピードを意識しつつも、1つ1つ確実に作っていきたいですね。そのためにも今後は、さらに3事業を融合し、これまでにないサービスを提供できるようにしていきたいと思います。

さらに映像コースの事業化で、社内の広告宣伝や教材開発の部署でも映像配信への認識が深まり、利用の機運が高まっている。Z会の新たな戦略として定着しつつあるようだ。

Z会の第4の柱として、映像配信事業の確立へ

山田氏:
2008年には東京にもスタジオを新設し、制作体制の強化を図る予定です。また、販売先である塾・予備校との提携をさらに進めてまいります。既に別の映像授業サービスを提供している塾・予備校にも、Z会のコンテンツを評価していただき、よりよい教材を目指します。結果として、生徒さんが教科ごとに自由に勉強できる環境が提供できれば望ましいと思います。そうやって塾・予備校と生徒さん双方に受け入れていただき、映像配信事業をZ会の第4の柱にしていきたいですね。

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取材年月日 2007年12月18日
* 記載されている製品名、会社名は各社の商標もしくは登録商標です。

株式会社Z会

通信教育による大学受験指導で高い実績。さらに、首都圏および関西圏の教室事業、出版事業、模擬試験を運営。絶滅に瀕した小動物の生息環境の保全・研究を支援するZ会ファンドの運営や各種文化支援事業も展開している。

本社
静岡県駿東郡長泉町下土狩105-17
WEBサイト
http://www.zkai.co.jp/