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Users' Cases
国内初の Scenarist BD、Cinevision を使用した次世代DVDタイトル制作
1987年設立。日本初のデジタル編集室を備えたポストプロダクション、CG、デュプリケーションの3部門の営業を開始。1999年に次世代DVDオーサリング業務をスタート。そして、2006年8月、次世代DVD Blu-rayディスクに対応すべくオーサリングシステムを導入し、制作を開始した。高品質マスター制作からエンコード/オーサリング、メニュー画面の企画・制作、字幕制作に至るまで、HDのクオリティを最大限に引き出す技術を有する。HD撮影から編集まで、HD制作にいち早く取り組み、次世代DVDに積極的に対応している。
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オムニバス・ジャパンでは、2006年8月次世代DVD Blu-rayディスクに対応すべく、オーサリングシステムを導入。ScenaristBD、Cinevisionを使用した国内初となるBlu-rayディスクタイトル「DEEPBLUE Blu-ray Edition」の制作を開始した。今回は、Blu-rayオーサリング業務を開始した経緯と「DEEPBLUE Blu-ray Edition」のタイトル制作についてお話を伺った。
Blu-rayディスク対応のオーサリングシステム導入
オムニバス・ジャパンでは、国産第一号機の収録用カメラF900を導入。他社に先んじて、HDテレシネ機材やHD編集室の導入などHD作品制作のための充実した制作環境が整っていた。そして、次世代DVDに関する市場動向、オーサリング制作に必要な機材について早くから調査を開始し、導入のタイミングを伺っていた。しかし一方で、Blu-ray、HD DVD2つのフォーマットの存在は、両フォーマットに中立的な立場であるオムニバス・ジャパンにとって導入決断に対する大きな課題となっていた。
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ビデオ事業部 録音・DVD部
部長
向井 士郎 氏
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向井氏:「導入の決断に至った背景には、いくつか理由があります。一つは、グループ会社の東北新社がBlu-rayディスクでのタイトルリリースを選択したこと。そして、CinevisionエンコーダがBlu-rayとHD DVDの両フォーマットに対応していたこと。そのことが大きな理由です。」
2006年11月にBlu-ray Disk標準搭載のソニー・コンピュータエンタテインメント「プレイステーション 3(以下、PS3)」の発売で、Blu-ray再生機の拡大も見込まれた。
また、Cinevisionエンコーダが、Blu-rayとHD DVDの両次世代フォーマットに対応しているため、市場動向に合わせHD DVDのオーサリングシステムを導入すれば、HD DVDタイトル制作にも直ぐに取り掛かかれる。そのことも、導入決断の後押しとなった。
そして2006年8月、次世代DVD Blu-rayディスクに対応すべく、オーサリングシステムの導入に至った。
国内初のScenarist BD、Cinevisionを使用したタイトル
2006年12月、海洋ドキュメンタリー「DEEPBLUE Blu-ray Edition」が発売された。高画質のハイビジョン映像と5.1chによる最高の音質をBlu-ray Diskに収録した。オリジナル音声は、DTSを採用している。
「DEEPBLUE Blu-ray Edition」のタイトル制作
田野井氏:「最初にフローチャートを見たとき、SD版とほとんど同じ仕様でした。SD版との違いは、ポップアップメニューだけでした。特典映像などがない分、逆に簡単なのではと思いました。これなら短期間で制作できるという印象を持ちました。制作期間は約3ヶ月でした。」
制作が開始されると当初の印象と異なり、これまでのDVDにはなかったポップアップメニューの概念、Blu-ray特有の仕様、ライセンス取得作業など様々な困難に直面した。
エンコード
田野井氏:「エンコードは、今までの経験、実績を生かし、メニュー・オーサリング部分も含め、AVCではなく、MPEG2 HDを採用しました。」
田野井氏:「最終的には、3回エンコードしました。初回のエンコードより、ビットレート上げるためにもう一度。そして、さらに黒色をきれいに出すために、プレス入稿直前にリリースされたCinevision最新バージョンで再度エンコード。こうして深海部分のレートを上げ、クオリティを改善し、「DEEPBLUE」の映像が完成しました。」
Blu-rayの特有の仕様 − ポップアップメニュー
田野井氏:「ポップアップメニューの作成では、当時はメニュー画像をパズルのピースを合わせるような作業をしていました。まだScenarist Designer(メニュー作成ツール:フォトショッププラグイン)がなかったので、非常に多くの時間と手間がかかりました。」
田野井氏:「構造が現行のDVDと違っていたので、特にリジュームの概念の違いに戸惑いました。既にリリースされていた海外作品を見て、リジューム機能自体あまり考慮する必要はないと判断してオーサリングしました。」
現行のスタンダードDVDでは、リジューム機能(例えば、一度メニューに飛び、また今まで見てきたところに戻ってくるという機能)が重要視されている。ところが、Blu-rayでは、メニュー空間もタイトル部分と同等の扱いで、メニュー自体にもリジューム機能を付加るすることができる。さらに、Blu-rayにおけるポップアップメニューという新たな機能により、階層のトップメニュー(通常メニュー)に飛ぶ必要性が薄れた。
向井氏:「AACSのライセンスだけでなく、ISANコードの取得も必要でした。海外とのやり取りで1カ月ほどかかりました。そして、10月末に最終プルーフディスクが完成し、12月に発売されました。」
1作目の経験が生きた「Love&Kiss Blu-ray Edition」 のタイトル制作
2007年3月に2作目となる「Love&Kiss」が発売された。
田野井氏:「1作目の経験ノウハウが生かされ、クライアントへの納期を守ることができました。」
2作目の「Love&Kiss」は、10月後半にフローチャートの第一稿を入手。翌年3月の納品に間に合わせるため、当初は10月中に原版を渡してもらうという条件になっていた。ところが、原版のマスター編集が終わったのが2月中旬であった。
田野井氏:「このとき、一時発売延期も考えました。かなり複雑な内容であったため、1作目のDEEPBLUEより制作時間かかり、リリース予定に間に合わないではと思いました。しかし、1作目の経験からのノウハウの蓄積や事前準備、ダイキン工業からのアドバイスにより、オーサリング時間はそれほどかかりませんでした。」
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ビデオ事業部 DVD技術課
課長 田野井 聡 氏
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ダイキン工業のサポート
田野井氏:「当時は、Blu-rayディスクプレーヤーもリリースされておらず、手元にありませんでした。リモコンにどのようなボタンがあるのか、ポップアップメニューやリジュームボタンはあるのか、そのようななことですらわからない状況でした。」
田野井氏:「ダイキン工業には、プログラム作成からタイトルディスクの検証作業の協力まで非常によくサポートしてもらいました。また、オーサリングツールがリリースされたばかりでしたので、開発元である米国SonicSolitions社にも協力しながらサポートしてもらうことで、安心して作業を進めることができました。」
今後の次世代DVD市場への期待
向井氏:「HDをマザー素材として、数多くのソフトが作られています。テレビ番組や映画でも、一度HDでマザー素材が作られ、そこからダウンコンバートした素材でSD版が制作されています。世の中では、
HD版がかなり出回っている状態なので、プレーヤーが市場にもっと普及していくことを願っています。そうなることで、制作を効率化しコストを下げることによって、メーカーサイドもソフトをリリースしやすくなりソフトの充実化が図れ、お客様も購入しやすくなると思います。今後プレーヤーが充実し、クオリティの高いソフトを求めるお客様が増えていくことで、我々のオーサリング作業も増えてくるであろうと期待しています。」
Scenarist Designer
Adobe PhotoShop 用のプラグインにより HD DVD および Blu-ray ディスクのメニュー作成を効率化
〜業界標準の画像プラットフォームを高品位フォーマット用のオーサリング対応のメニュー作成エンジンに〜
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Scenarist Designerは、Blu-Ray/HD DVD 両オーサリングソフトに付属するメニュー作成用ツール。
Adobe Photoshopで作成したイメージを規格上決められた色数に合わせ自動的に減色します。
また、Adobe Photoshop上で重なったメニューボタンと背景のイメージをスライシングする機能を持っています。
1.Adobe Photoshop上で作成したメニュー用のPSDファイルを開く。
Fileメニューから、Scenarist DesignerへExport。
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2.Scenarist Designer上で「Export Images」ボタンをクリック。
1.のAdobe Photoshopでオーサリングツールに読み込める形式にExportした画像をScenarist DesignerのDialog上で確認できる。
メイン、ポップアップメニュー用のオブジェクトとして使用可能。
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DEEPBLUE
Blu-Ray Edition
販売元: 東北新社
発売日: 2006/12/08
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