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Users' Cases
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テレビ番組アーカイブなど 放送市場の取り込み目指す。
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株式会社 東通AVセンター
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放送番組の制作を主に扱っているポストプロダクション、東通AVセンター(大阪市北区)は、ダイキン工業の次世代DVDオーサリングツール、Scenaristを1998年4月 に導入、テレビ局のDVDを使った番組アーカイブ制作やテレビ番組のDVD化を事業の柱の一つに育てようとしている。関西でも放送市場を狙ったDVDビジネスが動きだした。
■DVDの全機能への対応が不可欠
東通AVセンターは放送番組のビデオ・オーディオ編集やCM、番組タイトルなど のCG、ビデオパッケージ、CD-ROM、展示映像などを制作しているポスプロだ。吉本興業の3Dシアター用ソフトの制作などの実績がある立体映像については、"関西でトップ"といわれる。
DVDに関しては、企画から素材制作、オーサリング、マスタリング、カッティ ング・プレスまで、総合的に扱う。MPEG2ビデオエンコーダーには、高画質、高 機能を評価して三菱電機のEN-1000Dを採用。オーサリングツールはScenarist NT Profesionalを使用している。DVD制作のスタッフは2人で、CD-ROMやCGの制作者が兼任している。
同社がDVD制作に参入した大きな狙いは、映像制作のノウハウを活かしながら 放送番組制作以外にも事業を拡大することだ。本格的にDVD制作を始めた1998年9月からの約3カ月間のDVD関連の売り上げは約800万円。 企業用DVDの制作が多い。
同社が次世代DVDオーサリングツールにScenarist NTを採用した第1の理由は、GUIを使用し、 プログラミングの知識がなくても操作できるのにもかかわらず、DVDの全機能に対応していることだ。同社は簡単な操作が売り物で、 Scenarist NTよりも低価格のオーサリングツールも検討したが、その製品はDVDの一部の機能に対応していなかったため、選ばなかった。 企業用DVDの制作を多く受注するためには、マルチアングルなどの機能を持つDVDも制作できる環境が必要との判断からだ。
第2の理由は、柔軟なシステム構成が可能であることだ。大手電機メーカーのオーサリングツールはエンコーダーと一体になったシステムとして販売されている。 一方、Scenarist NTは各社のエンコーダーに対応しているため、制作するDVDに適したエンコーダーと自由に組み合わせられる。 1台のエンコーダーに対し、オーサリングツールだけを増設することも可能だ。
■放送番組のDVD化に期待
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(株)東通AVセンター技術部長 高市佳三氏 |
東通AVセンターでは、DVDを使用したテレビ局の番組アーカイブに大きな期待を寄せている。 膨大なニュース素材などをDVDに保存すれば、場所を取らないうえ、迅速 に検索して目的の映像を探し出すことが可能になる。DVC-PROの映像と厳密に比 較するとDVDの画質は劣るが、同社の高市佳三技術部長は、"人間の目からみる と差がないので、DVDの画質で十分だ"と自信をもっていう。
テレビ番組のDVD化も狙う。地上波デジタル放送の開始などの多チャンネル化 により、放送番組はワンソフト・マルチユースが不可欠になる。近い将来大きな 需要が見込まれるこの分野への足掛かりとして、現在同社は短時間のテレビ番組 をDVD化したデモ版を制作し、放送局に提案している。
マルチアングル機能を活用した演劇のDVDタイトルや、コンサートなどの立体 映像を収録したDVDにも期待する。また、博物館や美術館、旅行会社、官公庁な ど、さまざまな分野の業務用映像での受注獲得に向けた営業にも力を入れている東通AVセンターである。
同社はDVD関連の年間売上高3,600万円を目指し、DVD部門の規模を拡大する計画だ。
月刊 New Media / 1999年2月号より転載
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