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株式会社 ビデオテック
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制作単価が高く、顧客への提案の幅が広がる次世代DVDは、大きなビジネスチャンス。独自のインテリジェントHDエンコーダシステム(TM)と次世代版Scenaristを武器に事業拡大を図る。

よりヒューマンなデジタルへ。
デジタル次世代を含む多様な映像の企画・制作から、最先端のポストプロダクションとしての各種メディア対応までトータルサービスを提供

事業内容 :
プロダクション(企画・制作・最先端映像のカスタム制作)、ポストプロダクション(編集・MA・日本語版制作)、オーサリング(DVD・次世代メディア)、プリント(プレス・ダビング)
従業員数 : 56名
本社所在地 : 東京都渋谷区神宮前2-21-9 カミニート神宮前ビル
Web : http://www.video-tech.co.jp/


ビデオテックが提供する幅広い映像制作サービスの中で、次世代DVDオーサリングは主力事業の一つである。次世代光ディスク(以下、次世代DVD)対応についても、2006年5月にHD編集室を稼動、2006年8月にBlu-ray Disc(以下、BD)対応の字幕制作業務を開始、2006年10月に次世代ディスクオーサリング/エンコード業務開始と、着実に準備を進めてきた。それに先立つ2005年10月、Scenarist BD/HD DVD Editionが導入されている。


■業界標準のSD版Scenaristから操作性・環境・作業フローを引き継ぎ、スムーズに立上げが可能な次世代版Scenarist


映像本部 本部長 小山 康明 氏
映像本部 本部長
小山 康明 氏

小山氏:当社は次世代DVD規格ができた時から、導入の時期を見ていました。次世代DVDについて研究を行うScenaristユーザーグループにも参加し、情報収集させていただきました。その頃、MPEG-4 AVC/H.264を採用したHDエンコーダシステムを日本ビクターと共同開発していましたので、極力早く次世代版Scenaristを導入し、システムの検証を行いたかったのです。

野本氏:次世代版ScenaristはBD・HD DVD両フォーマットに対応し、業界デファクトスタンダードとなったSD版Scenaristを当社では使用していることから、次世代DVDにスムーズに移行できるよう導入を決定しました。2006年は、日本ビクターのエンコーダ開発部門、Scenaristの開発元であるSonicSolutionsと3社でエンコーダシステムの検証を続けました。エンコーダシステムとScenaristとの間のデータ互換については、SonicSolutionsに対応してもらったり、エンコーダ側のプログラムの修正を行い、画質については、開発部門と細かくカットごとに評価を繰り返して熟成させることができました。
このインテリジェントHDエンコーダシステム(TM)は、BD、HD DVD両フォーマットに対応。MPEG-4 AVC/H.264を採用し、極めて高画質な映像表現と長時間記録が可能である。さらに、ビデオテックの長年にわたる映像圧縮ノウハウを盛り込むことで、そのパフォーマンスを最大限に引き出している。SonicSolutionsとの連携はダイキン工業がコーディネート。技術者を招いてのセミナー開催など、SonicSolutionsとの連携のもと、ユーザーサポートを行っている。
野本氏:2006年10月には、開発元であるSonicSolutionsの技術者を招いてセミナー形式でメニューの作り方を教えていただきました。始めて次世代DVDのメニュー制作を体験でき、これが次世代DVDオーサリングをマスターする突破口になったと思います。それまでは使い方の説明がメインでしたから、実用的なことをできる機会ができて非常に良かったです。


■ビデオテック初のBDタイトル「西遊記」をリリース


2006年10月に次世代ディスクオーサリング/エンコード業務開始以降、展示会映像タイトル等を十数回にわたって制作。そして、2007年5月、ビデオテック初の市販タイトルとなる「西遊記」がリリース。その制作過程についてお聞きした。
技術部 部長 野本 嘉一郎氏
技術部 部長
野本 嘉一郎 氏

野本氏:「西遊記」はSD版が2006年末にリリースされ、そのBD版の企画が並行して進んでいました。メニュー素材が入ってきたのが3月。その後制作を開始して、エンコードとオーサリング作業を約2週間で行い、4月上旬にマスターを納品しました。次世代DVD制作の流れはSD版と大きくは変わりませんが、まだリアルタイムエンコードができないため処理時間がかかる点や、オーサリングのナビゲーションプログラムがBDはBD-J、HD DVDはスクリプトとなり、複雑さが格段に違う点には注意が必要です。

野本氏:オーサリングは約2週間で終わりましたが、一番苦労したのは再生互換のチェックでした。BDプレーヤの中にはBD-R/REでの再生ができない機種があり、プレス版での検証が必要なため、マスター納品後も継続して互換検証を行いました。国内機種の他、北米と日本はリージョンコードが同じため、北米向けと合わせて十数台の機種でも検証が必要です。また、検証項目は作品ごとに変わってきます。SD版DVDでは10年間のノウハウが蓄積していますが、次世代DVDは登場したばかりですので、今後、ノウハウを蓄積していくことになります。ダイキン工業にも、プレーヤ間での動作の差異についての、より活発な情報発信を期待しています。


■顧客への提案の幅がひろがる次世代DVDは、大きなビジネスチャンス


ビデオテックには、すでに次の映画タイトルの依頼も複数きているほか、ネットワークコンテンツとの連携を使ってみたい、次世代DVDの機能についてのセミナーをしてほしい、HD DVDでリリースしたタイトルをさらにBDでもリリースしたい、といった要望や依頼が寄せられている。

小山氏:このところ次世代DVDに関する問い合わせが増えてきました。今年の秋にBDA(Blu-ray Disc Association)で当社のオーサリングサービスが紹介されたり、ダイキン工業のセミナーで講演したことも、一つのきっかけです。まだ次世代DVDのオーサリングを始めていない制作会社から、次世代DVDを作りたいというお客様の案件で依頼が入ることも増えていますし、市場が動き出してきたように感じます。次世代DVDはSD版と比べて発注単価も大きいですし、大きなビジネスチャンス。今後はシステムの追加と人員増強で、制作体制強化を図っていきます。


次世代DVDオーサリングルーム
野本氏:SD版DVDのオーサリングではメニュー等の素材をクライアントが提供し、それを当社が組み上げるというように、役割分担がはっきりしていました。しかし、次世代DVDでは、メニュー制作から委託される場合が増えています。次世代DVDの規格や機能について、クライアント側の理解がまだ十分ではありませんので、今後は素材作りや企画の段階から関わっていくことになると思います。このような機会をいかし、これからももっと挑戦していきたいと思います。ポップアップメニューやPicture in Pictureなど、次世代ならではの機能を活用して、魅力的なタイトルを制作していきたいですね。


日本ビクターとの共同開発によるインテリジェントHDエンコーダシステム

最新のコーデックMPEG-4 AVC/H.264方式を採用し、さらにビデオテックの長年にわたる映像圧縮のノウハウを盛り込むことで、超ハイクオリティを実現

ビデオテックでは、次世代ディスクオーサリングに向け、日本ビクターとの共同開発によるインテリジェントHDエンコーダシステム(TM)を使用した オーサリング業務を行っています。このオリジナルエンコーダに使われているMPEG-4 AVC/H.264は、次世代ディスク規格で採用されている3方式中で最も新しく、 最先端技術が投入されたことにより他の方式に比べ、高い符号化効率を実現し、極めて高画質な映像表現と長時間記録が可能です。 これに加え、弊社の長年にわたる映像圧縮のノウハウを盛り込むことで、そのパフォーマンスを最大限発揮できるようになりました。また、このエンコーダはBD、HD DVD、それぞれの方式に対応したエンコードが可能で、どちらのディスクも同画質で発売することや、 それぞれのスペックを最大限に活かして特徴を出すなど思いのままに行えます。

取材年月日 2007年10月23日
* 記載されている製品名、会社名は各社の商標もしくは登録商標です。
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