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日本テレビ放送網株式会社

Users' Cases
最新データを過不足なく集める、リアルタイムにデータを共有する、過去の作品から素材データをすばやく検索する。HD化に向けた制作環境の革新をAlienbrainが支援。

日本テレビ放送網株式会社

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日本テレビ放送網株式会社
設立年月日:昭和27(1952)年10月15日
本社所在地:〒105-7444 東京都港区東新橋一丁目6−1
社員数:1,339人(2003年7月1日現在)
Web:http://www.ntv.co.jp/

日本テレビ放送網株式会社(以下、日本テレビ)は、汐留新社屋への移転を機に番組コンテンツ制作をHDTVフォーマットにシフト。日本テレビのCG/バーチャルコンテンツ制作を一手に引き受けるグラフィック室においても、HD制作環境を整備すべく、設備のリニューアルが行われた。大容量のHDコンテンツを高品質かつタイムリーに制作するためには、データ管理/共有の効率化が不可欠との判断のもと、リニューアルの目玉としてAlienbrainが導入された。完成データの取りまとめや制作スタッフ間でのやりとりの効率化はもちろん、過去データの再利用やレンダリングプロセスの自動化など、Alienbrainを活用した新たな試みが始まっている。


■導入の経緯
大容量化するHDフォーマットでも効率的に制作を進めるためには、データ管理・共有の徹底が不可欠。

技術統括局 藤原徹氏 「汐留新社屋への移転を機に設備を一新する計画があり、グラフィック室としても数年前から構想を練っていました。新社屋ではHDTVフォーマットでの制作が主になります。データ量が従来の6倍になりますので、それに対応できるように制作環境を変えなければなりません。そのためには、HD対応機器の導入やファイルサーバー、クライアントマシンの更新といったハードウェア面での性能強化はもちろんのこと、データのやりとりや管理を効率的に行えるように制作手法を変えることも必要になりました。」(藤原氏)

「さらに新しい試みとして、完成映像からそこに使われている3Dシーンファイルやムービーファイルを逆引きできる仕組みをシステム化できないかと考えました。データを蓄積する以上、それらを有効活用しないと意味がないですし、再利用するためには素材データを簡単に検索できる必要があります。その他にも、プロジェクト作成時にDB構造の雛型を自動作成して欲しいというような要求仕様を決めて各種ツールを検討し、全て実現できるAlienbrainを採用しました。人員やコストの管理ではなく、あくまでもデータ管理を主眼に、データを有意義に二次利用したり過不足なく管理するためにはどうすればよいかということをダイキン工業と相談し、ダイキンオリジナルツールやAlienbrainのカスタマイズを加えて今回のシステムを実現しました。」(大竹氏)


■運用状況
誰でも目的のファイルを簡単に入手。レンダリング結果はプロジェクトメンバー全員でリアルタイムに共有。

技術統括局 大竹潤一郎氏 「現在、マネジメントスタッフを含めて約40人がAlienbrainを使用しています。スタッフは、制作内容によってアニメ班、報道CG班、番組CG班、リアルタイム班等に分かれています。報道班は納期が短い仕事が随時入るので、全体として一つのプロジェクトを組んでおり、それ以外は番組単位でプロジェクトを組みます。3Dの主要ソフトを決めてモデリングやアニメーション作業を分担して行いますので、Alienbrainで上書き防止等の管理を行っています。レンダリングはLSFにより、レンダリングファーム上で自動的に負荷分散されて実行されます。以前はレンダリングサーバーに行ってジョブを実行しなければなりませんでしたが、今はレンダリングファームへのファイル転送からレンダリング実行、レンダリング結果のファイルサーバーへの登録までが自動的に行われます。レンダリング結果がファイルサーバーに格納されるとポップアップかメールで担当者に通知されます。ファイルサーバーのディスク領域はAlienbrainと共有されており、各プロジェクトの作業フォルダが自動的に更新されますので、誰かがレンダリングを実行するとそのプロジェクトに参加しているメンバー全員がレンダー結果を見ることができます。これにより、編集担当者は、新たに実行されたレンダリングファイルをサーバーからダウンロードすることなく、すぐ編集作業に入ることができます。」(大竹氏)

Alienbrainは、データの一元管理とビューワー機能、プロジェクト管理機能が連携。バージョン管理機能やロールバック、サムネイルの自動生成、ビューイング機能など、デザインワークを加速する多彩な機能を備えている。

「全プロジェクト統一のDB構造でデータを管理することで、誰が見ても目的のファイルを判別できるようになっています。例えばコンポ素材というディレクトリでは、静止画素材やムービー素材、連番素材と分類して管理しています。コンポジットする時の素材がどういう種類のものかというのがバラバラにあると分かりにくいですが、このように統一したデータ構造で分類して管理することで、誰が見てもデータを判別することができます。」(大竹氏)

システム運用イメージ

■導入効果
最新データのとりまとめやスタッフ間でのデータのやりとりが大幅に効率化。

「Alienbrainを導入した一番のメリットは、最新の納品したデータはどれで、制作過程でできた二次ファイルなどの不要なデータはどれかが明確にわかり、それらが一望できるということです。以前にもファイルサーバーでデータ管理を行っていましたが、容量やマシン構成の問題で全てのデータを一元管理することができませんでした。その結果、各クライアントマシンに重要なデータが分散したり重複して存在し、どのデータが最新かもわかりにくいという状況になっていました。そのため、素材のコンポジットや納品データへの書き出しなど、制作工程を進めていく過程で最新のデータを過不足無く集めるのに大変な労力がかかりました。今はAlienbrainにより、必要なデータを過不足なく簡単に集めることで、プロジェクトをスムーズに進行することができるようになっています。」(大竹氏)

「グラフィック室では、同じ制作スタッフが複数のプロジェクトに同時に参加し、シフトで交替しながらプロジェクトを進めていますので、Alienbrainを使ってデータのやりとりが効率的に行えるようになり、助かっています。プロジェクトの途中で担当者が交代する際にも、制作途中のデータをスムーズに引き継ぐことができます。また、クライアントマシンを個人ごとに固定しない運用スタイルをとっていますので、前日に作業していたマシンが空いていないことが日常的に発生します。そのため、誰がどのマシンに座っても前日の続きができる環境が強く望まれていましたが、これもAlienbrainで実現することができました。」(大竹氏)

グラフィック室の制作風景 グラフィック室の制作風景

■今後の展望
データ管理のノウハウを創意工夫で蓄積していく。まずはデータのバックアップ法を確立。

「一番のテーマは、特にHDの連番ファイルにおけるバックアップ法の確立です。3Dデータはいくら肥大化してもたいしたことはありませんし、解像度違いや別バージョンを作成するなど二次利用できるメリットがありますが、合成された後の映像ファイルは容量が大きい上に二次利用できません。同じシーンでも、制作の過程でOKとなったデータはその都度別ファイルとして保存していきますので、サーバーのディスク領域を圧迫してしまいます。まだ本稼動して2週間ですが、既に600GBのディスク領域を消費しています。すべてのデータを保存しておいても探し出すまでに時間がかかりますし、ストレージコストや管理コストなどのロスが大きい。そのため、参照する可能性の無いデータをいかに効率よく捨てられるか、というのが重要になってきます。第三者が見ても、手間をかけずにミスなく捨てられるポイントを何箇所か作っておくような仕組みを検討していきたいと考えています。」 (大竹氏)

「まだ本稼動して2週間程度で十分に使いこなせていませんが、当社の社訓でもある創意工夫を凝らし、データをどう管理するか、プロジェクトをどう作っていくかというようなノウハウを蓄積していきたいと考えています。」(大竹氏)

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