障害切り分けの迅速化、ボトルネックの抽出・改善によるトラブルの未然防止等により、6000デバイスにのぼる大規模ネットワーク管理を兼務3名で実現。末端までネットワーク全体が見えることによる安心感もうれしい導入効果。
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川崎重工業株式会社 航空宇宙カンパニー
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先端技術をもって陸・海・空にわたる新しい価値を創造し社会の発展に貢献する川崎重工業株式会社。その一翼を担う航空宇宙カンパニーは、80年を超える歴史を誇り、航空機からへリコプタ、宇宙ロケットまでの開発・製造で業界をリードし続ける航空宇宙産業のリーディングカンパニー。
岐阜工場所在地:〒504-8710 岐阜県各務原市川崎町1番地
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「末端までを含めたネットワークの全体監視が不可欠。」----障害対応の迅速化や障害の未然防止、性能向上を図る上で、基幹LANの監視に限られていた従来のネットワーク管理ツールに限界を感じていた情報システム部は、2000年7月に管理ツールをPNDDAにリプレース。PNDDAの全体監視機能により、6000デバイスにのぼる大規模ネットワークの運用管理を効率化。さらに、セキュリティレベルの向上や資産管理の効率化に、PNDDAを活用してのチャレンジが続けられている。
■PNDDA導入前の問題点と導入の経緯
原氏:PNDDA導入以前には他のネットワーク管理システムを使っていましたが、そのシステムでは支線の管理ができないため、障害や性能低下が生じた場合でもセグメント全体がアラームとなってしまい、障害箇所の特定や原因の切り分けに大変時間がかかっていました。例えばブロードキャストが発生しているPCやCADのレスポンス低下の原因究明など、日常のトラブルに対応するために、どの端末がどのポートに接続しているのかを把握しなければなりません。当時はネットワーク構成をマニュアルで管理していましたが、ユーザーが職場のレイアウト変更等で勝手に移動してしまうため、どうしても実態とズレが生じます。構成管理は人手でやるものではないというのが実感です。
原氏:また、システムの稼働状況をチェックする際に、以前の管理ツールでは1つのポートのレポートを作成するのにも大変な手間がかかっていました。そのため、改善が必要と思われる部分を数箇所選定して、外部の会社に作業を委託しなければなりませんでした。
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川崎重工業株式会社 航空宇宙カンパニー
企画本部 情報システム部
運用担当 主事 原 敏明 氏(右前)
企画担当 主事 長縄 真幸 氏(右後)
川重岐阜サービス株式会社 ES部 電算課
横井 理樹 氏(左後) 松田 茂司 氏(左前) |
- ―― 管理対象の多くを設計・開発部門が占める航空宇宙カンパニーでは、障害対応やネットワーク性能低下への迅速な対応をはじめ、障害予防やセキュリティ保全にR&D部門ならではのシビアな管理が要求される。
原氏:メインで使っているCADシステムが1時間ダウンしても大変な損害になります。半日止まると設計部門は悲鳴をあげることになります。以前はネットワークの保守委託先にリモート保守を依頼していましたが、セキュリティポリシーの強化により制限を行ったこともあり、できなくなってしまいました。そのため、障害箇所の切り分けを社内で行わなければならなくなり、末端までの全体監視ツールが是非とも必要になったのです。
- ―― ネットワーク管理ツールのリプレースを模索していた原氏は、意外なところから答えを見つけることになった。
原氏:ユーザー部門が試験研究として導入したPNDDAの評判が良いということで、見せてもらうことになりました。第一印象はとにかく簡単ということ。簡単に末端までの構成がわかるし、簡単にグラフを出すことができたので驚きました。
■運用状況
原氏:CAD系、OA系双方のネットワーク管理を、企画担当、運用担当各1名で行っていますが、ネットワーク専任というわけではありません。フィールドサポートについては、川重岐阜サービス株式会社の2名が担当しています。管理対象は岐阜工場で6000デバイスあり、その他に名古屋工場、東京営業所があります。
長縄氏:企画担当は長期的な展望に立って、年度ごとに情報設備計画の策定を行います。その際に、PNDDAで収集された稼働情報を活用しています。
横井氏:ユーザーからの電話連絡やPNDDAのメール通知で障害発生を知ると、PNDDAの画面で状況を確認して、ユーザーに説明します。PNDDAの物理マップ上で障害箇所がすぐにわかりますので、交換用のスイッチ等を用意して現地に向かい、復旧作業を行います。以前のように現地でケーブルをたぐって障害箇所を探す手間が無くなった上、必要になると想定されるデバイスを用意して行けますので、対応時間が大幅に短縮できます。
原氏:PNDDAではダムハブに何台接続しているかもわかります。ダムハブの下に数十台接続されるとネットワーク性能が低下しますので、そのようなケースを物理マップで探し、対策を行っています。また、サーバーが原因のトラブルもありますが、その際に、PNDDAから裏づけデータを出すことで、スムーズに対応を依頼することができます。
原氏:運用担当は日々のトラブル対応に活用する他、トラフィック、エラー、コリジョンなどのワースト5を毎月レポートしています。それらをつぶしていくことで、全体のパフォーマンスレベルの向上を図っています。以前は稼働情報の収集自体を外注していたのですが、今は簡単にレポートを作成することができます。
- ―― 2002年2月、防衛庁の依託を受け次期大型機を開発するプロジェクトが発足した。開発のために新しいビルが準備され、ネットワークも新たに構築された。システムの安定稼働とセキュリティ確保に万全の対応が求められるこのプロジェクトでもPNDDAが活用されている。
原氏:このプロジェクトでは、情報セキュリティが特に重要ですので、PNDDAのADD EVENT機能を活用しています。新しい機器がネットワークに接続されると、管理者にメールで通知がきますので、台帳と突き合わせることで、不正接続を早期に検知することができるのです。
■導入効果
原氏:障害対応の効率化やボトルネックの抽出によるトラブルの未然防止により、6000ノードにおよぶネットワークを運用担当3名で管理できているのが、PNDDAの導入効果だと思っています。
原氏:今年たまたまPNDDAが使えなかった時に障害が発生したのですが、ネットワーク構成がわからないために、どこに問題があるのかわからず大変困りました。対応に半日かかってしまったのですが、その時実感したのが、ネットワークの末端までの稼働状況がほぼリアルタイムに見れるという安心感です。これもPNDDAの大きな導入効果です。
長縄氏:PNDDAはIPアドレスやメーカー情報以外に、Windows95/98も含めたNetBIOS名まで収集できますので、それらの情報を組み合わせて棚卸に活用しています。PC登録台数に対してインベントリ収集された台数が足りないことがありがちですが、その場合でもこれらの情報を突き合わせることで、どのPCが無いのかを割り出すことができます。
■将来展望
原氏:次期大型機プロジェクトで実施した不正接続検知を工場全体で展開する予定です。新規にネットワーク接続するユーザーには接続申請を出してもらい、アドレスを配布して台帳管理を行います。この台帳とPNDDAからの新規接続情報を照合することで、不正接続の早期検出をシステム化することができます。
原氏:資産管理の一元化も図ってまいります。現在はPNDDAで収集するインベントリ情報以外に、資産情報、ライセンス情報など各種ツールで収集した情報を組み合わせて管理していますが、ツール間での情報の関連付けは手作業で行っているため、大変な手間がかかります。データ連携を自動化することで、棚卸作業が効率化すると共にセキュリティレベルの向上も実現できると考えています。
原氏:現在IPフォンの導入を進めています。今年一部で導入し、それが成功すればカンパニー内に展開する予定です。そうなると管理業務の激増が予想されますが、PNDDAを内線番号、利用者、利用場所等の構成管理や品質監視に活用することで、現在の体制で対応していきたいと考えています。また、将来的には、各ユーザー部門にPNDDAの管理情報を公開することによる部門のLAN担当者との連携強化や、敷地内に分散しているサーバーを計算機室に集約しPNDDAで管理するなど、さらに効率的なネットワーク管理体制を築いていきたいと考えています。
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■ネットワーク報告例
月次で作成し、イントラネットに掲載。CAD系、OA系ネットワークの使用率、コリジョン、エラーアラームの多い箇所について、稼働状況、原因等が報告されている。このレポートをもとにボトルネックを把握し対策を施すことで、システム全体のパフォーマンスレベルの向上を図っている。
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