PCの急増やサーバーの統合化等により拡大するネットワークのトラフィック監視を、
グラフィカルな各種レポートの自動生成機能で実現。
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豊田市
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県の中央部、名古屋市の東方約30キロメートルに位置し、矢作川が市域を南北に貫流する。1938年にトヨタ自動車工業の工場を誘致して以来、自動車産業を核とした内陸工業都市に。製造品出荷額は全市町村中トップ。 |
面積:290.12km2
人口:357,826人(平成15年10月1日現在)
特産:自動車、茶、桃、柿、梨、デラウェア、シンビジウム、菊石
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庁内PCの大幅な増設やサーバーの統合化など、IT環境の拡充を進める豊田市では、業務効率の悪化や住民へのサービスレベルの低下につながるネットワーク性能低下をいち早く検出し的確に対応できるよう、2003年3月にINDを導入した。その導入効果や将来構想などを、総務部情報システム課 課長 井上 隆広 氏と蟹 功 氏にお聞きした。
■導入の経緯について
ネットワークの拡大に対応するために、より操作性の優れた管理ツールを採用
豊田市では1998年の庁内LAN稼働当初よりネットワーク監視ツールを導入しました。ネットワークが遅い早いというのは感覚的なものですので、仮にネットワークの通信速度が低下していたとしてもユーザーは慣れてしまい、気づかないうちに業務効率や住民へのサービスレベルが低下しているという事態になりかねません。
客観的なデータに基づいてネットワークを監視することで通信性能の低下を検出し的確な対応ができるほか、ユーザーからの問合せに対しても明確に答えられるようにしようと考えたのです。
その後、庁内業務へのPC活用の増加や政府のe−Japan戦略への対応などから職員1人一台体制を目指し、昨年、一気に庁内のPCが増加しました。
さらに各種システムがネットワークにつながっていく中で、『ネットワークの通信性能がスペック通りにでているか?』、『もしかしたらどこかがボトルネックになっているのではないか?』という懸念がでてきました。情報システム課では、汎用機、サーバー、PC、情報セキュリティなど、システム全般の管理、プランニング等を限られた人員で行なっており、ネットワーク監視に専任は置いていません。
そこで、もっと操作性の優れたツールを導入してネットワーク監視を強化することになりました。
各種ツールを比較検討した結果、特別に操作を習得しなくてもすぐ使え、回線状況も簡単に見れることからINDの採用を決定し、2003年3月に導入しました。
- ―― INDはソフトとハードをインテグレートした、オール・イン・ワンパッケージ。INDをネットワークに接続すると自動的にポートレベルの接続状況までを反映した構成図が生成されるので、最新のネットワーク構成や稼動状況を即座に確認することができる。さらに、デバイスやトラフィックの状況をマップ上で表示するので、障害発生箇所をピンポイントで把握できる。
■導入効果
グラフィカルなレポートの自動生成で人手による集計作業が不要に
現在、PCは1800台を超え、庁内は行政職員一人1台環境を構築しています。INDでは市庁舎3棟と49拠点を管理しています。ネットワーク性能については、全体のトラフィックとLAN、WANの稼働状況を毎月集計しレポートを作成しています。現状では、まだ余裕があることがデータで裏付けられています。
用途に応じたグラフィカルなレポートを簡単に得られるのが一番のメリットです。以前導入していたツールでもデータを取ることはできますが、生データをcsv形式ファイルに保存して手作業で集計しなければなりませんでした。ログが貯まるので定期的に作業をしなければならず、非常に大変でした。INDは年間のデータを蓄積し、日、週、月単位などでグラフ化されたレポートを自動生成します。いろいろ調べましたが、ネットワーク監視ツールでレポート機能を備えたものはありませんでした。
また、ネットワークの安定運用、セキュリティの確保、整理などには、最新のネットワーク物理構成図が即座に見れることが必要です。基幹部分はもともと論理構成図を作って管理していましたが、末端にいくほど変更が頻繁になります。INDは物理構成図生成/更新を自動で行うので助かっています。

ネットワーク物理マップ
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過去48時間の回線使用率のグラフ
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先月のネットワークサマリー
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豊田市役所ネットワーク概念図
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※画面をクリックすると、拡大画像がご覧いただけます
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■将来展望
適正なWAN回線帯域のプランニング、システム統合化に備えたネットワーク性能監視に活用
IND導入の目的は達成できたので、今後はネットワーク性能監視をより詳細に行なうと共に、不正接続の検知など、より幅広くINDを活用していきたいと考えています。
現在、WANがボトルネックになって庁外から庁内のシステムを快適に利用できない場合があり、WANの帯域増強が課題となっています。必要な回線帯域は仕事量や内容によって異なり、PC台数では単純に計算できませんので、INDで実際のトラフィック量を測定し、どれだけ増強するのが最適かを詳細に分析し、プランニングを行なっていきます。
今後、庁内システムの統合化が進みます。例えば地図情報システムは、現在は各課でそれぞれ運用していますが、1つのサーバーにデータを置いて、各フロアのクライアントから参照するようにします。
また、セキュリティレベルを向上するため、全てのデータをファイルサーバーに集約し、クライアントにはデータを置かないようにしようという構想もあります。このように、システムが統合化することで、ネットワークにトラフィックが集中することになります。
INDでネットワーク性能監視を続けることで、的確に対処できると考えています。
また、文書管理システムを、既に運用中のグループウェアのサーバー上で稼動する予定です。サーバー負荷の増加に備え、INDでCPU負荷、メモリ使用量、ディスク使用量などのリソース監視を行う予定です。リソース負荷が大きくなった場合にINDがアラームを発信してくれますので、トラブルを未然に防ぐことができます。また、サーバーへのアクセスが遅くなった時に、原因がサーバーのリソース不足なのか、クライアントからサーバーまでの間で問題があるのかをサービスアナライザー機能を使って切り分けることもできます。
将来、WAN環境が拡大した場合には、遠隔地での障害発生に対して、原因となったポートやラインをピンポイントで特定したり、庁外から庁内サーバーへのアクセスが遅いといった場合のボトルネックの把握にも活用していきたいと考えています。