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Users' Cases エンジニアリングITインフラ最適化ソリューション
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エンジニアリングITの一元的な管理・運用基盤をシステム化。投資最適化と戦略的なリソースの再配置により開発リソースの全社最適化を図る。
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カルソニックカンセイ株式会社
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本社所在地:東京都中野区南台5-24-15
従業員数:4,796名(2004年3月31日現在)
主要製品:コックピットモジュール、フロントエンドモジュール、カーエアコン、コンプレッサー、コンデンサー、インストルメントパネル、メーター、電子部品、ITS、ラジエーター、マフラー、コンバーター
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カルソニックカンセイは部門毎に分散していたエンジニアリングITリソースを「デジタル化推進グループ」に集約し、リソースの有効活用、投資最適化、TCO削減を推進している。そのインフラ整備の中枢として導入されたのが「エンジニアリングITインフラ最適化ソリューション」だ。これにより、技術者の生産性を高めると共に、本当に必要なリソースへの的確な投資や余剰リソースの洗い出し、稼働状況に応じたリソース再配置への取り組みが加速している。
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CAEリソースの集中管理から、CADを含めた全社エンジニアリングITリソースの最適化へ
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■システム構築前の課題
「2002年頃から、主計算サーバーで過負荷の状態が続き、ユーザーのジョブ投入を調整することに管理者の多くの時間がとられてしまいました。また、サーバーの稼働率等を集計するのに大変な手間がかかるため、稼働状況を把握できない状態が続いていました。」(佐々木氏)
「私はStar−CDの使用経験が一番長いことから、解析業務の傍ら管理者も兼務しています。サーバーリプレース前の1年間はメモリもCPUもフル稼働の日が続いていましたので、各拠点のユーザーにジョブ投入を待ってもらったり、ジョブ投入の順番を調整することに、ほとんどの時間をとられていました。また、サーバーの稼働ログを表計算ソフトに取り込んでレポートを作成していたのですが、作業にもの凄く時間がかかり必要な情報をすぐに入手することはできませんでした。日別/週別/月別での稼働率の推移やユーザー毎のリソース使用量といった詳細な分析は不可能でした。」(清野氏)
「従来はCAEリソースへの投資を行う際、システムの維持管理にかかる人的コストは考慮されず、ハードやライセンスの購入にばかり着目していました。しかし、解析者は解析業務に集中してその能力を磨くべきだというように社内の考えが変化してきたこともあり、2003年10月に予定していたサーバーリプレースにあわせて、従来人手で行っていた管理作業をシステム化できないか検討することになったのです。」(佐々木氏)
- ―― カルソニックカンセイでは、コックピットモジュール、バンパーからラジエータまでの熱交換器部品にかかわるフロントエンドモジュール、エンジン&エキゾーストモジュールという3つの製品群を、それぞれ佐野、厚木、追浜の3拠点で開発。各拠点では合計で約30名の技術者が解析を行っている。
「サーバーの選定と並行して、各ハードウェアメーカーのソリューションを検討しましたが、機能・価格共に満足できませんでした。そこに、ちょうどダイキン工業から負荷分散・ジョブスケジューリングの提案を受け、検討を開始しました。ところがダイキン工業のソリューションはそれだけに留まらず、打ち合わせを重ねるうちに、解析者のジョブ投入作業の簡略化、サーバーの稼働監視、ソルバーの稼働監視、さらに各拠点で使用するプリ・ポストプロセッサ等の稼働監視と、CAE環境全体に構想が広がって行ったのです。」(佐々木氏)
- ―― 2003年10月、主計算サーバー切替えと共にエンジニアリングITインフラ最適化ソリューションが導入された。
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■エンジニアリングITインフラ最適化ソリューション構成図
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■稼働状況について
「主計算サーバーの稼働率は月間で約30%ですが、今後の開発品数の増加や解析精度の向上により2006年には60%に達する見込み。これが明確に把握できるのもPSManagerのおかげです。PSManagerは詳細な管理項目をマンスリー、ウィークリー、デイリーでいとも簡単に、グラフィカルに表示することができますので、管理工数が大幅に削減できます。稼働率を週毎で見ると、水・木・金曜日とジョブ投入量が増えています。週末に投入したジョブも土曜日に完了し、日曜日は空いていますので、業務が集中した場合でもジョブスケジューリングにより対応することができます。ここまで詳細に把握することは、従来型の管理ではありえません。」(佐々木氏)
「WebLauncherでは、従来の作業手順を極力変更しないようにジョブ投入環境を構築し、リスタート機能等も反映したこともあり、スムーズに運用が進んでいます。これにより、解析データの転送や計算結果のダウンロードの際の煩わしいコマンド入力が不要になり、また、サーバーへのアクセスを意識せずに仕事ができるようになりました。ジョブ投入の際に実行ファイルの作成や実行コマンドの入力などを行わなくてもよくなりましたので、解析初心者にもなじみ易い操作環境を提供できています。また、解析データは自動または手動設定でクライアントPCに転送されますので、解析サーバー側にデータが溜まることがなく、データ管理も効率的になりました。現在、衝突解析ソフトが過負荷気味ですので、ジョブのサイズでキューを使い分け、順番の制御も行うことで対応していきたいと考えています。」(清野氏)
■全社エンジニアリングITの一元管理へ
「製品開発におけるIT活用をさらに加速するために、2004年4月、全社のエンジニアリングITを統括管理する『デジタル化推進グループ』が発足しました。それまで別々の開発部門に所属していた解析部署も、このグループに集約されましたので、解析部署毎に導入していたCAEリソースを全社で運用・管理できるようになりました。これにより、PSManagerで集計した稼働情報を活用し、リソースの有効活用、投資最適化、TCOの削減が大きく進むことになりました。」(佐々木氏)
- ―― デジタル化推進グループには解析部門の他、CADやネットワークインフラの管理部門が所属し、製品開発に関わるITリソースのトータルな運用管理を行っている。
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■システム構成図
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稼働情報にもとづく的確な投資判断と余剰リソースの洗い出し、再配置が可能に
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■リソースの再配分・削減への活用
「システム構築後1年を経過し、その間の稼働情報を分析することで、課題が明確になりました。これを踏まえて、来年度は具体的なアクションに移ります。具体的には、利用率の高いソフトと低いソフトに着目し、稼働率の高いソフトであれば地区に分散しているライセンスをコマーシャルライセンスにまとめ、一定期間の稼働率が全社を通じて高ければ次の投資を検討します。全社でまとめてみて稼働率が低ければ削減を検討します。使用頻度が低いソフトであれば、短期リースや社外への計算委託を検討します。現在、約20種類のソフトを使用していますが、このような検討対象となる、利用率が高いソフトが4割、低いソフトが2割あります。」(佐々木氏)
- ―― 各拠点毎に、それぞれのピークに合わせて購入されていたCAEリソースを一元管理。会社全体での計算負荷を監視することで、ムダの排除、リソースの再配分が可能になっている。
「あるプリプロセッサの例ですが、地区毎に2本購入していたライセンスを全社で使えるコマーシャルライセンスに切替えました。以前は各地区で購入したライセンスはその地区でしか使えなかったため、まだ足りないという声がでていましたが、全社で使うことで業務のピークが均され、全体では稼働率が3割程度にまで低下しました。場合によってはライセンスの半減も可能な状況ですが、このようなソフトが他にもいくつかでてきています。」(佐々木氏)
- ―― 一方、PSManagerで収集した稼働情報は、積極的に追加投資を行うためにも活用されている。
■積極的な投資判断を支援
「あるCAEソフトでジョブがオーバーフローした際に、マシンリプレースによる対応で十分なのかどうかの判断を迫られました。PSManagerで稼働状況を集計したところ、3ヶ月以上、平日も週末も常にマシン稼働率が8割を超えていることが判明しました。マシンを更新すれば処理性能は2倍になりますが、今後も処理量の増加が予定されていますし、リソースの空きがないために避けていた計算項目もあったはずです。さらに、最適化手法を使うなど付加価値の高い仕事をするためには、マシンの更新だけでは不十分だと判断し、ソフトとマシン共に追加投資を申請しました。稼働集計データを示すことで、決済もスムーズにおりました。」(佐々木氏)
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■投資判断への活用例
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■高い費用対効果
「例えばある地区でCADを1台増設しなければならない場合、PSManagerで集計した稼働情報を元に稼働率が低い地区からの異動で対処できれば、PSManagerの導入費の元が取れてしまいます。これだけを考えても、PSManagerの費用対効果は極めて高いと言えます。」(佐々木氏)
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エンジニアリングITリソースの定量的な稼働情報にもとづき、開発環境を整備
- 過去数ヶ月の稼働実績と業務計画から今後のリソース不足を予見し、積極的なソフト/ハード投資を実行。
- 1年間の全社CAEリソースの稼働実績を集計し、再配置、削減、追加等が必要なリソースを抽出。
- CADソフト切替え時のオーバーラップ分の見極めや、業務負荷に応じたダイナミックなCAD配置を実行するための環境を整備。
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CAEのジョブ投入のコントロールや稼働
情報集計等の管理業務を軽減
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解析実行作業を簡素化
- データ転送工数の削減
- データ管理の簡易化
- ジョブ投入の簡素化
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- ―― CAEリソースの環境整備に一段落つけたデジタル化推進グループは、さらにCADリソースについても適用領域を拡大。エンジニアリングITインフラ最適化ソリューションにかかる期待は高まっている。
■インフラ整備の中枢
「今後数年間に予定されている業務量の増加やCADシステムの切替えに対応する上で、このソリューション無くしては、どれだけのCAD端末、CAE端末、人員、ソフトをどのタイミングでどれだけ投資すべきかの合理的な判断は不可能です。その意味で、エンジニアリングITインフラ最適化ソリューションはインフラ整備の中枢であると考えています。」(佐々木氏)
■今後の展望
「デジタル化推進グループの発足を機に、各設計部の部門長に現状で困っている点についてヒアリングを行ったところ、ほとんどの部でCADが不足しているという意見がでました。本当に不足しているのであれば、部署間での異動や新規追加に動かなくてはなりませんので、その見極めを行うためにPSManagerの適用範囲をCADにまで拡大しました。一定期間の稼働率を見た上で、ダイナミックに戦略的にCAD配置をコントロールしていく予定です。」(佐々木氏)
「将来、あるタイミングでCADソフトを切替えなければならなくなった時に、戦術的にどれだけのインフラを用意して、どの地区のどの部署に、どこを優先して配置していくか、さらに、切替えを完了する間にどれだけのCAD台数をオーバーラップさせなければならないかの判断にPSManagerを活用するつもりです。」(佐々木氏)
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