配布/インストールの並列リモート処理で、I−DEASのバージョンアップ作業期間を1/4に、作業費を1/3に削減。
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日産ディーゼル工業株式会社
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『お客様に喜ばれ、地球環境にやさしい商品・サービスの提供を通じ、世界の物流革新に貢献し続ける』を企業理念とし、『大型の日デ、燃費の日デ、環境の日デ』というビジョンの実現に邁進する企業。
創業:昭和10(1935)年12月1日
本社所在地:埼玉県上尾市大字壱丁目1番地
従業員数:3,166名(2003年7月現在)
資本金:136億355万円(2003年7月現在)
売上高:381,323百万円(平成15年3月期)
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日産ディーゼル工業株式会社では、長年の課題であったI−DEASのバージョンアップ作業の軽減と作業費の削減をNeckarによる並列リモート処理で実現。さらにグループウェアのバージョンアップやウイルス対策ソフト等のセットアップ作業をリモート処理することで、システム環境を統制するとともに、設計者がセットアップ作業を行なっていた場合に発生していた設計業務の中断を解消している。Neckarの導入から運用まで携わられる、情報システム企画部 課長 三橋 修氏と松田 康宏氏に運用状況や導入効果等をお聞きした。
■導入の経緯
CADクライアント数の倍増で、バージョンアップ作業の軽減と作業費の削減が不可避に
「当社では主要な設計ツールとしてI−DEASをWindowsNT上で稼働していましたが、クライアント数の増加により、バージョンアップに伴う社内担当者の作業負担と作業費が年々増加していました。毎年あるI−DEASのバージョンアップの際は、マスターCDを作って数百台のクライアントに1台ずつ手作業でインストールするため、作業には何日もかかります。バージョンアップのために設計業務を中断させるわけにはいきませんので、作業は年末年始や夏季休暇に行なうことになります。作業は情報システム企画部員と業務委託先で分担しますが、社員は作業期間を通して出社しなければなりません。作業費の削減もさることながら、毎回バージョンアップのたびに発生する長期の休日出勤を削減することが長年の課題となっていました。」(三橋氏)
- ―― 日産ディーゼル工業株式会社では、2003年5月にCAD用、OA用共にマシン環境をWindows2000に切り替えた。それまで分かれていたCAD用マシンとOA用マシンを統合する『オール・イン・ワン』化により、I−DEASが設計者1人1台環境になった結果、クライアント数が一気に倍増することになった。
「I−DEASのクライアント数が一気に倍増する状況に対処するには、従来のやり方を根本から変える必要がありました。そこで、配布ツールを導入することになったのです。」(三橋氏)
「また、Windows2000は95や98と違いユーザー権限でソフトをインストールできませんので、グループウェアやドライバーソフトのバージョンアップをユーザーに依頼できなくなるという問題もありました。Windowsはドライバーソフトのアップデートなどが頻発しますので、OA用マシンをWindows2000に切り替える上でも配布ツールの導入は必須でした。」(三橋氏)
- ―― これらの問題を解決するために2003年5月のWindows2000への切り替えに合わせて導入されたのがNeckarだ。Neckarは異機種混在下でさまざまなアプリケーションが稼動する研究開発環境に最適なシステム管理ソフト。独自の圧縮機能や完全並列配布制御等により、大容量のCADアプリケーションを高速・簡単・確実に配布/インストールできる。
「導入にあたっては、Neckar以外に8種類のツールを検討しました。選考時には『数GBのパッケージアプリケーションをインストールできるか?』、『ディスプレイドライバーの挿げ替えなど、OSの深い部分の変更をリモートでできるか?』という課題を与えましたが、クリアしたのはNeckarだけでした。そもそも、数GB規模のアプリケーションの配布/インストールで実績があったのはNeckarだけでした。」(三橋氏)
■運用状況
I−DEAS 10NXの配布/インストールやMS Blast対策が短時間で完了
「開発部門と茂木試験場のOA用PCも含む全クライアントおよび株式会社日産ディーゼル技術研究所のCADクライアントをNeckarで管理しています。台数は約1200台で、UNIXが30台ある以外はすべてWindows2000です。」(三橋氏)
「8月に実施したI−DEAS 10NXへのバージョンアップで初めて本格的にNeckarを使いました。アプリケーションのサイズは2.7GBと、前バージョンに比べかなり増えています。Neckarの配布パッケージではデータが圧縮され、1.1GBでした。開発部門のI−DEASクライアントには8並列で処理を実行し、1並列処理平均16分で配布/インストールできました。並列処理を行なわない場合と処理時間に変化がありませんでしたので、並列数を16または32に上げることでさらに処理時間を短縮できると思います。また、一部、配布時の設定を間違えてしまい、94台に対して全数並列処理をしてしまいましたが、問題なく約2時間で完了しました。人手で作業をする場合は1台に1時間弱かかりますので、1台ずつ作業した場合、従来の2台分の時間で94台の作業が終わったことになります。処理は順次自動で行われ、夜間に実行をかければ翌朝には処理が終了していますので、確認作業にすぐ入ることができます。」(松田氏)
「配布エラーは2%未満で、エラー分に対しても再配布ですべて処理でき、リカバリー不能なものはありませんでした。今回の結果については大変満足しています。」(三橋氏)
「バージョンアップ作業の前日でも配布パッケージを直せるのも心理的には楽です。手作業でインストールする場合は、何枚にも分かれるマスターCDを作業人数分用意しなければなりませんが、NeckarはI−DEAS 10NXの場合で1時間30分程度で配布パッケージが作成できます。当社では、正式に新バージョンがリリースされる前の販売元による品質確認やマテリアルの準備等の期間を待っていられませんので、正式リリースに先行し、自社で必要な品質確認を行った上でバージョンアップを行っています。そのためバージョンアップ作業の前に頻繁にパッチが出て、場合によっては作業スケジュールが崩れてしまうことにもなりかねませんので、配布パッケージを短時間で直せることは大変重要なのです。」(三橋氏)
「今回はAIX機の作業も楽にできたのが、個人的にはうれしかったです。以前は、私がつきっきりでOS周りの作業をし、I−DEASの部分を業務委託先が作業していましたが、今回はI−DEASのインストールまでNeckarで行ないました。OSの設定、OSのパッチ当て、ファイルシステムの追加・削除などがNeckarで全て行え、大幅な作業工数削減になりました。」(松田氏)
「また、ウィルス対策を短時間で行うこともできました。MSBlastへの感染が発覚した際、昼休みに3拠点1000台弱のマシンにウイルス駆除プログラムとOSパッチを配布し、約40分で処理を完了することができました。ウィルスには感染しないのがベストですが、万一感染した場合に対策を実行する上でとても有効です。」(松田氏)
■導入効果
I−DEASのバージョンアップ作業期間を1/4に、作業費を1/3に削減
「I−DEASのバージョンアップでは、前回は作業に4日間、作業費は1000万円(CADデータのフォーマット変換作業+I−DEASのバージョンアップ作業)かかっていましたが、今回は2日間の作業で作業費は500万円(過半がCADデータのフォーマット変換作業)ですみました。作業対象マシン数が倍増したことを考慮すると、情報システム企画部員の休日出勤は1/4に減少し、作業費は約1/3に削減できたことになります。Neckarの導入費と保守料を足しても、この作業費削減額だけで3年で元が取れる計算になります。もちろん、クライアントの台数が増えると、その分採算時期は早まります。」
(三橋氏)
「例えばグループウェアをバージョンアップする際、以前は情報システム企画部からパッケージを配布し、セットアップはエンドユーザーが行っていました。数百人の設計者が何時間も作業に費やすことになり、合計すると莫大な時間、設計業務が中断していたことになります。今はNeckarによりリモートで作業を行なうことができますので、このような設計業務の中断はもう発生しません。」(三橋氏)
「また、Windowsではディスプレイドライバーなどのアップデート作業が頻繁に発生しますが、作業をエンドユーザーに依頼する場合、作業の実行はユーザー任せになってしまいます。これらの作業を情報システム企画部からリモート処理することでシステム環境を統制できるようになったこともNeckar導入の大きなメリットです。」(三橋氏)
■今後の展望
コスト削減からサービスレベルの向上へ、活用の幅を拡大
「Neckar導入時の目的は達成できたので、今後はエンドユーザーへのサービスレベルの向上など、さらに活用の幅を拡げていきたいと考えています。例えば、ある設計者は画像処理ソフトが必要だったり、何かのインタフェースソフトが必要だったりと、業務内容によって必要なツールが異なります。このような場合、以前はユーザーが独自にインストールしていたのですが、Windows2000への切り替え後は情報システム企画部にソフト追加依頼がきています。今は個別に手作業で対応していますが、それをNeckarを使ってリモート処理できれば対応も早くなるし、作業工数も削減できます。また、クライアントマシンのソフト/ハードインベントリ情報を収集できますので、よりきめ細かなサービスが提供できるようになると思います。部内でスキルの並列化を進め、さらにNeckarの活用を図っていきたいと考えています。」(三橋氏)