数百台の端末でCATIA V5の更新を数時間で完了。
ミスの許されない国際共同開発プロジェクトで、毎月1~2回発生する一斉更新をクリアし続ける信頼性と安心感はNeckarならでは。
ユーザー事例パンフレット
三菱重工業株式会社 名古屋航空宇宙システム製作所(以下、MHI名航)は、海外の航空機メーカーと協力し、民間機の主翼や胴体などの主要部品の開発・製造に長年携わっている。そこで培ってきた世界最先端の航空機開発・製造技術力を踏まえて、グループ会社である三菱航空機(株)が中心となり、人と環境にやさしい最新鋭の小型ジェット旅客機MRJの開発・販売に取り組んでいる。そのMHI名航がNeckarを導入したのは2005年11月。ボーイング787国際共同開発プロジェクトへの参画がきっかけだ。
情報・技術管理部
次長 渡辺 光浩 氏
渡辺氏:ボーイング787国際共同開発プロジェクトへの参画にあたり、xx社のCATIA V5を数百台規模で新規導入することになったのがNeckar導入のきっかけです。航空機開発ではCADソフトウェアの更新が頻繁に発生します。CATIA V4ではUNIXベースの配布環境を構築していたのですが、WindowsベースのCATIA V5には適用できません。国際共同開発プロジェクトでは全世界の開発パートナーがCAD環境を一斉に更新する必要があるため、スケジュールがタイトで人手での対応は不可能。そのため、CATIA V5を短時間で確実に更新できる配布ツールはないか、検討を開始したのです。
ボーイング787国際共同開発プロジェクトでは世界中のパートナーが参画し開発を進めている。万一パートナー間でバージョンが異なるCADを使用して設計が行われた場合、データ共有時に不具合が生じ、重大なトラブルとなってしまう。
渡辺氏:航空機開発には考え方が異なる様々な会社が世界中から参画します。設計データのやり取りはすべてデジタルデータで行われるので、作業環境の統一は大変重要なのです。
情報・技術管理部
管理システム課
星田 宏之 氏
渡辺氏:フルパッケージで10GBを超えるCATIA V5を配布するわけですから、大規模なソフトウェアをトラブルなく配信できるかという点が最大のチェックポイントでした。また、CATIA V5の複雑なインストール手順を確実に実行できるクオリティがあることも不可欠な要件でした。選定にあたっては、10数種類の配布ツールを精査し、Neckarに絞り込んだ上でCATIA V5の配布テストを実施。問題なく配布できることを確認して導入を決定しました。また、差分配布についてのコンセプトがしっかりしている点も評価しました。
星田氏:CATIA V5はバージョンアップの更新部分(差分)だけでも5GBを超える場合があり、さらに、周辺ソフトウェアなども同時に更新しなければなりません。このような大容量のソフトウェアを配布できるツールはNeckarだけでした。また、CATIAはOAソフトと違い設定方法が複雑ですが、Neckarは各クライアントの今ある環境を残して、更新する差分ファイルだけを配布することができますので、トラブルを回避して、より確実に更新を行うことができます。
単にソフトウェアをコピーする配布ツールでは、配布先クライアントのレジストリ情報やグループ別のショートカット、プロッタ設定なども上書きしてしまい、ソフトウェアが正常に動作しなくなる場合がある。Neckarは配布ソフトウェアをインストールする前後の情報を記録し、更新情報(差分)だけを配布パッケージ化(インテリジェントスナップショット方式)。これにより、今あるクライアントの環境を残したまま確実にソフトウェアの更新が行えるのである。
星田氏:さらに、Neckarはバージョン管理機能も備えていますので、更新を実行してしまった後に中止となった場合でも、容易に以前の環境に戻すことができます。万一の備えとして安心感が違います。
三菱重工業株式会社 名古屋航空宇宙システム製作所
取材日:2009年2月3日
※ 記載されている製品名、会社名は各社の商標もしくは登録商標です。
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