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Users / ユーザー事例
名古屋テレビ放送株式会社

13名のスタッフ全員がvizrtを活用し、幅広い番組演出で局内外の評価が高まる。 リアルタイムレンダリングにより、CG制作のHD対応もスムーズに。

名古屋テレビ放送株式会社
設立: 昭和36年9月6日
所在地: 愛知県名古屋市中区橘2−10−1
社員数: 236名
Webサイト: http://www.nagoyatv.com

名古屋テレビは、2003年6月、新館への移行/放送システムの更新にあわせてvizrtを新規導入した。地上波デジタル放送開始に伴いCG制作のHD対応を開始したCG室では、膨大化するCG制作時間をvizrtのリアルタイムレンダリングで吸収。バーチャルスタジオ/オンエアグラフィックス(以下、RCG:RealtimeCG)を活用した幅広い番組演出により、局内外の評価が高まっている。

■リアルタイムCGへの取組み
コンテンツ局 次長 早川良昭氏 早川氏:地上波デジタル放送の開始をはじめとした環境変化の中で、今後、放送業界でもブランドイメージが一層重要になってきます。名古屋テレビでは「メーテレ」として新たなブランド作りを図り、オリジナルキャラクターを使ったキャンペーンを展開していますが、ブランドイメージ向上のためには番組コンテンツの魅力度のアップも不可欠です。地上波デジタル放送に備え2003年6月の新館移行に伴って放送機材を更新しましたが、その際にRCGを使って番組演出を強化していくことになりました。また、地上波デジタル放送開始に伴い、従来のSD規格に加えてHD規格のCGをあわせて作成することになり、作業時間の膨大化が予想されましたので、vizrtのリアルタイムレンダリングを活用して作業の効率化を図ることになったのです。

佐治氏:CG室では、報道、情報番組、スポーツなど、全番組のCG素材やテロップの作成を行っています。vizrtはCG室で4台、Aサブで2台が稼働しており、報道番組「スーパーJチャンネル」でバーチャルスタジオを使用している他、レギュラーコーナーのタイトルをカメラアングルを切替えて臨場感を表現しオンエア中にリアルタイムに送出しています。さらに、事件事故の再現CG、フリップ等で毎日活用しています。フリップについては基本的にすべてRCG化しています。13名のスタッフが報道・スポーツ・情報系番組等のカテゴリ別にチームを編成し、全員がvizrtをはじめとする3D、2Dシステムを使って制作を行っています。
CG室では定期的にチーム担当のローテーションを行い、スタッフ間での負荷の偏りを防止するとともに、ノウハウの共有やモチベーションの高揚を図っている。
コンテンツ局 CG室 デザイナー 佐治清明氏 佐治氏:RCGは報道番組で使われることがが多いので、報道担当が固定してしまうと特定のスタッフしかvizrtを操作できなくなります。担当分野をローテーションすることで全員が操作できるようになり、その結果、緊急時における臨機応変の対応やノウハウの蓄積による全体のレベルアップが実現できます。また、担当が交代するとデザインが大きく変わりますので、それがお互いの刺激となり、より良い作品を作ろうというモチベーションが高まっていきます。

早川氏:CG室ではお互いの作品に注意を払い、自分はもっといい作品を作ろうと、良い意味で競い合っています。輪番制にすることで全員にチャンスが回り全体のスキルアップにつながっています。

全員運用を実現するために不可欠なのが操作性の良さ。名古屋テレビCG室ではvizrtの優れた操作性を高く評価している。

松浦氏:操作性の良さがvizrtを導入した理由の一つでもあります。スコンと入っていける取っ付きやすさは、vizrtならでは。また、スライダーによるキーフレーム操作で動きをつけられますので、使い慣れたCGツールや編集ツールのような感覚で扱うことができます。

■再現CGへの活用
事件事故の発生から放送までのギリギリの制作時間でクオリティを追求しなければならない再現CG。レンダリング時間を必要としないvizrtを使うことで時間的な余裕が生まれ、質感の向上が可能になっている。
松浦氏:vizrtのリアルタイムレンダリングにより、再現CGの制作が断然スピードアップしました。3Dソフトで制作し編集してレンダリングし、VTRに出力するという従来の作業工程に比べると3分の1程度に作業が軽減しています。また、修正依頼にも即座に対応することができます。CG室の中には使い慣れた3DCGツールを使って制作する人もいますが、時間の差は歴然とでてきます。これまで時間をかけて制作していたのと同じ効果がvizrtを使えば簡単にできますし、vizrtを熟知すればするほど更に短時間でできるようになります。

松浦氏:再現CGはオンエア時間から逆算し時間とクオリティのバランスをとりながら制作しなければなりません。じっくり考えている時間も無い中で、分かりやすく、クオリティも可能な限り上げる。そのための技術力を高めるために皆が切磋琢磨しています。HD化になった場合、このような制作環境はそのままで、6倍以上のレンダリング時間を要することになます。従来のやり方では対応不可能ですので、vizrtはHDに対応する上で必須のツールです。

コンテンツ局 CG室 デザイナー 松浦史朗氏
番組コーナータイトル作成例

■部署間の連携を深め、演出力を強化
松浦氏:vizrtの導入により幅広い演出が可能になった結果、CG、セット、報道といった部署がより連携を深め、番組演出について検討するようになりました。以前は、それぞれの部署がバラバラに考えていたのですが、今は報道の担当者がまとめ役となり、グラフィックスはこうやる、ではセットはこうしましょう、というようにディスカッションしています。

佐治氏:vizrtを使うようになったことで、CG室のスタッフがオンエア中にAサブで作業をするようになりました。我々CG室のスタッフは実際に番組がどのようにオンエアされているのか、実はあまり知らなかったのですが、オンエアに立ち会うことで作業の流れをよく理解できるようになりました。また、RCGではオンエアの際に報道担当者、技術担当者、CG担当者の連携が必要になりますので、事前の打ち合わせも含めてお互いを意識するようになりました。本当に、番組制作に組み込まれている、浸透しているということを実感しています。

松浦氏:それまでと違い3D空間の中で様々なグラフィックスを出せるようになりましたので、報道等の部署の関心が高まり、いろいろな要望がでてくるようになりました。以前、再現CGをスタジオに展開したいという要望があり、トンネル事故の報道の際にニュースキャスターの机をトンネルに見立てて、そこを列車が通過するように再現CGを作成したこともあります。また、CG室からも、技術的な可能性も含めていろいろなアイデアを積極的に提案しています。
天気予報コーナーでのバーチャル活用例
天気予報コーナーでのバーチャル活用例

■放送番組におけるCGのクオリティを常に追求
松浦氏:フルCGによる映像制作が一世を風靡した後、これからは実写映像の中で違和感が無く、さりげなくシーンを演出するCGが求められてくると思います。CGを主役にするのではなく、番組の立役者として効果的にCGを生かしていきたい。そのためにも、カメラ、サブ、スイッチ、セットとの連携をさらに深め。幅広く経験を積んで多面的にスキルを高めていきたいと考えています。

早川氏:vizrtを導入して1年以上が経過し、RCGは確実に浸透してきましたが、同時にRCGへの要求や期待も高まっています。これまでのレベルを下げることなく、さらに新しい表現にもチャレンジするために、vizrtの運用ノウハウを蓄積しCG作成の効率化とクオリティの向上を実現していきたいと考えています。
vizrt操作画面(再現CG作成例) ニュース番組でのバーチャルフリップ作成例
vizrt操作画面(再現CG作成例) ニュース番組でのバーチャルフリップ作成例

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