今回のリリースは、新しいワークフローやパフォーマンス強化する数々の機能により、これまでよりも作業時間を短縮することに重点を置いています。
ビューポート 2.0(Viewport 2.0)に対する多数の改善点により、シーンのロードから、オブジェクトの選択、高密度メッシュの処理まで、あらゆる操作のパフォーマンスが向上します。
また、キャッシュされた再生機能を使うと、シーン全体をアップロードしないで変更点のみをインテリジェントに再描画できるため、アニメーションの変更内容を短時間でプレビューすることができます。これにより、ビューポート再生のパフォーマンスが大幅に向上し、シーンのプレイブラストを継続的に作成する必要がなくなります。
このリリースには、コンピュータのリソースが Maya でどのように使用されているのかを正確に追跡するための強力なツールが用意されています。評価ツールキット(Evaluation Toolkit)およびプロファイラ(Profiler)の新機能により、シーンの速度低下を引き起こす非効率性または問題が潜んでいる場所を正確に特定することができます。
レンダリングの設定(Render Setup)の改善により、レンダリングの設定(Render Setup)エディタでレンダー レイヤを色分けして分離したり、各レイヤ内にライトを既定で含めるかどうかをコントロールしたりして、レンダー レイヤを効率的に整理できるようになります。また、シーンのレンダー設定(Render Settings)および AOV(AOVs)の書き出しおよび読み込みに使用できるオプションが追加されました。
さらに、ビューポート内でも Arnold でレンダリングできるようになりました(Debug Shading(Debug Shading)、AOV(AOVs)、領域レンダリングなど、Arnold のすべての RenderView オプションを含む)。
アニメーション カーブを以前よりもすばやく、簡単に調整するのに役立つ、新しいグラフ エディタ フィルターが追加されました。
コンテンツ ブラウザ(Content Browser)に、モーション キャプチャ、モーション グラフィックス、キャラクターといったさまざまな領域に対応する多数のサンプルおよびプリセットが追加されました。 これらをそのまま使用するか、独自に作業するための出発点として使用してください。
Maya 2019 のキャッシュプレイバック機能は、アニメーターの作業方法に変化をもたらし、迅速に作業を進められるようになります。
Maya 2019 のビューポート2.0 ではArnoldが更新され、ビューポート2.0 でのレンダリングが最終的なArnoldのレンダリング結果にさらに近づきました。アーティストは美しい作業環境で制作できます。変更内容がこれまでより確認しやすくなったばかりでなく、さらにクリエイティブに楽しく作業でき、時間の節約にもつながります。
Maya 2019 では、数多くの点でパフォーマンスが向上しています。仕事でMaya を使用しているアーティストの皆さまは、日々の作業のなかで、このパフォーマンス向上を実感されることでしょう。スタジオ全体で徐々に生産性を上げていく効果もあります。
Maya 2019 では、その他の主要機能についても改良や追加が行われています。