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ダイキン工業株式会社

分子シミュレーション&インフォマティクス 用語解説

ファーマコフォア  [ふぁーまこふぉあ] [pharmacophore]

生体高分子によるリガンドの分子認識に必要な分子の特徴の概念。この概念とコンピュータ化学を用いることで、同じような生物学的活性を持つ複数の分子から必須な特徴が決定できる。化合物データベース中で、特定の生理活性を示す(または示さない)化合物同士の三次元的構造、電子密度分布、官能基同士の位置関係などを相対的に比較することで、ファーマコフォアを推定することができる。典型的なファーマコフォアの特徴は、分子が疎水性、芳香族化合物、水素結合受容体/供与体、カチオン、またはアニオンである部位にみられることが多い。さらにファーマコフォアが特定されれば新規のリガンドを検索、デザインすることも可能であり、専用のソフトウェアが医薬品開発に応用されている。

「ファーマコフォア」に関連する分子シミュレーションソフト

DS Catalyst DB Build/Search: ファーマコフォアモデルを使用したデータベース

DS Catalyst Hypothesis: ターゲットへの結合に必要な化学的特性や構造的特性の識別が可能

DS Catalyst SBP: 創薬プロセスのごく初期の段階で副作用の可能性を把握可能

DS Catalyst Score: データベース検索で化合物を迅速に評価し優先順位付けが可能

DS CHARMm: 分子のエネルギーやダイナミクスを計算

DS De Novo Ligand Builder: 創薬ターゲットとなる化合物のリストを迅速に作成

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