見積支援システム fes-net

見積支援システム「fes-net」

クラウド型業務支援システムを活用した設備積算のDX

「fes-net」と全体業務の流れ

課題が多い設備工事の見積り積算業務

サブコンは見積作成に必要な機器設備の種類・数量を図面から拾い出し、各機器の見積りを商社・メーカー等の機器の供給元に依頼することから始まり、機器の供給元の各社が出してきた金額を比較し選択し合算していきます。
機器の供給元の商社・メーカーが多数あり、それぞれの会社の専門が異なります。

サブコンは各商社・メーカーの扱い商材に合わせて個別に見積りを依頼しなければならず、各見積りの内容を精査して同一商材の金額を比較し、製品ごとに条件に合う最安値の見積りを選び、それらを組み合わせて自社の見積りを作ることになります。

このように多くの商社・メーカーとの複雑なやりとりが発生するため、見積作業の効率化は、サブコンの設計積算部門にとって積年の課題となっていました。

「積算のプロ」から生まれた見積支援システム

「fes-net」はサブコンの積算業務に特化したクラウドを利用した見積支援システム。
設備工事の見積りを作成するサブコンと設備機器を供給する商社・メーカー、そして機器等の拾い出しを行う積算事務所の3者が参画することで機能するクラウドを利用した見積支援システムであるため、3者それぞれの見積業務効率化を多角的に支援するための機能が搭載されています。

既存フローと見積支援システム

サブコンと商社・メーカー、積算事務所の3者をインターネットで結び、その中心に置いたクラウドを通じて各社間の図面や数量表、見積書等をスムーズかつ確実に受け渡すことができます。

数量表や見積書をデジタルデータで取得することで、データを活かしながら見積入力の時間を大幅に削減し、ネットワークを幅広く活用しながらミスや無駄を防ぐための仕組みも豊富に搭載しています。

「fes-net」の業務フロー

サブコンの運用の流れ

対象となる建築物の図面・積算資料等をアップロード。
クラウドを通じて商社・メーカーに見積りを依頼。

※図面送付機能により送付（「fes-net」未登録でも送付可能）
※依頼先の閲覧状況や図面類のダウンロード状況は確認可能
※辞退・見積完了・修正等はメールで報告
商社・メーカー各社から上がった見積りを元に、各項目の比較表を自動作成できる。

商社・メーカーの運用の流れ

クラウドを通じサブコンより見積依頼メールを受信。
図面や積算資料をダウンロードして見積りを作成。

※完成した見積書データ（PDF、CSV、Excel等）はクラウドに保存。
押印した見積書（従来型の見積書）をアップロードし提出。

※提出は「完了」ボタン。
※見積書はその後いつでも更新可能、その修正はサブコンへ自動通知。

積算事務所の運用の流れ

クラウドを通じサブコンより見積依頼メールを受信。
図面や積算資料をダウンロードして拾いデータを保存。
専用Excel拾い書・各社積算ソフト拾いのCSVデータをクラウドに保存。

「fes-net」の導入効果

指示漏れ等のミスを防ぎ、手戻を防止し、見積手配の効率化

デジタル化・ネットワーク化による業務効率化効果

受領確認（ダウンロード通知）
進行状況が明らかに
見積依頼の受託／辞退という意思表示が明確化
確認が簡単
依頼者（サブコン）の見積提出希望日、受託者（商社・メーカー）の提出予定日が入力され、進捗状況が可視化され、すべての関係者間でリアルタイムに共有される。
見積変更依頼とこれに対する受託者側の対応も都度記録が残される。
変更履歴管理が行われ、質疑応答は手軽に使えるチャット機能も実装されている。

収集した見積書の明細比較が容易に

見積依頼した複数の商社・メーカーから提出された幾つもの同種の見積書は自動的に見積比較表が生成され、明細比較が容易に行なえます。
同様に初期見積と変更見積についても見積比較表で「何処がどう変わったか」簡単に明細を比較できます。
さらに、商社・メーカー見積書の明細情報の自動入力が可能です。
「fes-net」の活用により商社・メーカー見積書の明細とサブコン独自の積算システムとのデータ連携が実現され、面倒な手打ちによる入力が不要です。
既存積算システム内マスターと商社・メーカー提出の資材をヒモ付けることで、歩掛・要素等の連携が可能です。

自動見積比較表