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SUITE USERS NOTES
リアルタイムシェーダ活用 2011のシェーダ管理

●このドキュメントは

XSIはそこそこ触れる
ICEというものがどういうものか大体わかる
ICEが気になっているのだけど、どこから入ったら良いかわからない
といったアーティスト、デザイナさん向けに作られています。
また、このドキュメントはSoftimage2011専用になっていますのでご注意ください。
2011の新機能であるRTシェーダの新しい管理方法を活用するTIPSです。

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Softimage2011になってRealtimeShaderのエフェクトファイルの管理方法が飛躍的に楽になりました。
今までのように「シーンを別の場所に保存しなおしたらファイルのパスのリンクが切れた~;O;」なんていうことがなくなります。

それではまず、新しい管理方法を試していく前に、インストールした状態でどのようになっているのかを確認してみましょう。

1.RealTimeShaderのファイルとマテリアル
■レンダーツリー及び、マテリアルマネージャ
Softimage2011 を起動した状態で、レンダーツリーを起動します。(7キー)
するとレンダーツリーの左側のパネル、「Preset Manager」の「リアルタイム」以下に HLSL と CgFX という今までとは少し違う項目の存在が確認できます。
rtdoc_image01
これらを選択してみると(例えば CgFX)、Preset Manager の右側に brix,cage...と聞きなれないシェーダ名がリストされています。
これらはリアルタイムシェーダの名前で、一つ一つが CgFX で書かれているものです。
例えば、この中の一つをレンダーツリーにドラッグアンドドロップ
rtdoc_image04
シェーダツリーを右クリックしてシェーダの編集で・・・
rtdoc_image05
シェーダコードエディタが立ち上がり、シェーダを編集、といった流れもスムーズです。
rtdoc_image06
サンプルとして最初からこれだけ用意されているのですから、参考になると思います。

■ファイルパス
これらのシェーダファイルが何処にあるのかを確認してみましょう。
仮にCドライブにインストールしたとします。
C:\Program Files\Autodesk\Softimage 2011\Application\phenolib
ここです。
rtdoc_image03
ここに cgfx や hlsl 等のディレクトリが集まっています。
フォルダの中身をみてみると、レンダーツリーのプリセットマネージャの中身と同じということが確認できますね。
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2.ワークグループでカスタムシェーダを管理
上の解析でディレクトリ構造が分かったのでもうお分かりの方が多いと思います。
ここで同じような構成をワークグループに作成することで、独自のシェーダを追加、削除が容易になります。
ワークグループの使い方に関してはSUNの以下の場所ですでに解説されていますので、省略します。

既存のスクリプトを自己インストール型プラグインにしてWorkgroup配信する

同様にしてカスタムシェーダ用のワークグループを作成します。
ファイル>プラグインマネージャからプラグインマネージャを起動して、ワークグループタグをクリックします。
そして、ファイルボタンを左クリックして、「作成」を選択します。
rtdoc_image07
ポップアップした、無駄にスペースが広がっている(笑)モーダルのダイアログに、作成するワークグループの設定を記入します。
rtdoc_image08
今回は仮にワークグループフォルダ名を「myCustomShaders」とし、位置をCドライブ直下にしておきます。

そうすると、ワークグループのフォルダリストに今作成したディレクトリが登録され・・・
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実際にCドライブの直下にも初期のディレクトリ構成が出現します。
rtdoc_image10
ここに1で見つけたモノと同じ名前の、cgfxとhlslというフォルダを追加してあげれば大丈夫です。
※最初から出来ていると良いんですけど・・・。

さらに、なぜかワークグループの時は phenolibというディレクトリが必要ありません。
Applicationの直下に二つのシェーダ用フォルダを追加します。
rtdoc_image11
これでカスタムシェーダ用ワークグループは完成です。
それではここのcgfxフォルダに、本ユーザーズノートで私が作成しているトゥーンシェーダを入れてみます。

※え?まだ見たことないバージョン数があるって?またそれも今後公開しますのでもうちょっとお待ちください。w
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追加した後は、Softimageが起動しっぱなしの場合は、プリセットマネージャの上部の検索の左にある更新ボタンを押すと、
つらつらっと追加されたシェーダが表示されます。
rtdoc_image13
Softimageが起動していない場合は起動した瞬間に追加されています。
アイコンの右下に「w」と付いていますが、これはワークグループから参照しているというアイコンです。
ちなみにユーザーディレクトリから参照している場合は「u」というアイコンが付きます。

これでどれがカスタムシェーダなのか、判別付きやすくなるうえに、共有しているワークグループがネットワーク上にある場合は、
シェーダを書いた人がここに保存するだけで、みんなのシェーダが更新されるといったフローも想定できますね。

さらに、2010まではSPDLをシェーダが自動生成してからシェーダコンパイルに行っていたので、if文で大量に分岐されていたシェーダの場合は、
GUI表示時点でイライラしていたと思いますが、2011になってSPDLの部分をすっ飛ばしているので過去のストレスが嘘のようになります。

ぜひ。お試しあれ。

今回のドキュメントは地味ですが、運用効率はかなり大きく変わると思います。
ぜひおためしあれ。

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