反応速度論に基づくシミュレーション・パッケージのCantera(www.cantera.org)のためのインターフェースとなる、Materials Studio Canteraで、表面上での反応を含む反応機構を取り扱うことができるようになりました。また、反応性表面および触媒表面での均一ガス流れシミュレーションを扱うためのPlug Flow Reactorモデルが利用可能になりました。
スピン軌道相互作用の計算で利用可能な、4fおよび5f電子を含む元素のためのCASTEPの擬ポテンシャルが追加されました。これにより、すべての希土類元素を含む合金や化合物の計算でスピン軌道相互作用を考慮した解析が可能となりました。
Forcite Plusの分子動力学シミュレーションで、埋め込み原子法(EAM)に基づく、金属元素用の力場が利用できるようになりました。Finnis-Sinclair, Sutton-Chen, Zhou-Johnson-
Wadley、Dai-Kong-Li-LiuおよびTabulatedポテンシャルに対応し、単金属や合金の分子動力学計算を行うことができます。また、MPIを使った並列計算にも対応しています。
スピン軌道相互作用を考慮した非磁性材料の計算で結晶対称性を利用できるようになりました。これにより、高精度な電子構造および全エネルギーを4-5倍高速に計算することができます。
Pipeline Pilotのプロトコルを用いた自動化されたワークフローにより、効率的かつ便利に材料の発展的な物性値予測が可能です。合金用のプロトコルは、クラスター展開法および擬ランダム法の新しいプログラムを実装し、複数元素からなる不 規則合金を取り扱うことができます。
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図1:Forcite Plusの埋め込み原子法 (EAM)に基づくポテンシャルを使った銅の固液共存系のシミュレーション
図2:BIOVIA Materials Studioは、DMol3やCASTEPによる遷移状態予測とCanteraのPlug Flow Reactorモデルを組わせて、反応性触媒表面上でのガス流れをシミュレーションするための統合環境として利用できます。
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